能代市風の松原植物調査


ガマ
(蒲)(ガマ科)多年草。


池や沼、川のふちなどに生える。高さ1.5〜2mで直立する。地下茎は横にのびる。
葉は幅1〜2cmの線形で、厚くて無毛。基部は鞘状になって茎を抱く。
茎の先に円柱形の花穂をつけ、下部は雌花穂で長さ10〜20cm、そのすぐ上に雄花穂が接してつく。
雄花穂は雌花穂より細く、長さ7〜12cm。花粉は黄色で、4個ずつくっついている。雌花穂ははじめ直径約6mmだが、果期には子房の柄と花柱が長くのび、直径1.5〜2cmになる。
ともに微小で花被がない。

果実は堅果、長い絹毛がある。

花期は6〜8月。北海道〜九州。



01.14年08月30日 ガマ 日当たりのよい道路脇で群生している。




02.14年08月30日 ガマ 小さい個体ですが1本だけはなれた場所で生育していた。




03.14年08月30日 ガマ 葉鞘口部は開いていて、茎は無毛でです。




04.14年08月30日 ガマ 茎は硬く太く、茎の断面は表皮にも細胞間隙ある。




05.14年08月30日 ガマ 葉鞘は薄茶色で無毛。




06.14年08月30日 ガマ 葉の表側無毛。




07.14年08月30日 ガマ 葉の裏側無毛。




08.14年08月30日 ガマ 葉の横断面ですが、中に大きな細胞間隙がある。




09.14年08月30日 ガマ 葉を縦に切断した断面ですが細胞間隙ある。




10.15年07月20日 ガマ B=雌A=雄花。




11.15年07月20日 ガマ 雄花序と雌花序が離れてつくものと合着してつく。生長するとこのようにくっつのか?。




12.14年08月30日 ガマ 雌しべ。果実期。




13.14年08月30日 ガマ 雌しべの縦断面と、拡大写真。A=柱頭。B=子房。C=冠毛。




14.14年08月30日 ガマ 雌花の横断面と断面の拡大。A=柱頭。B=子房。C=冠毛。




15.14年08月30日 ガマ 脱落した花柱。長さ1〜1.5mm。




16.14年08月30日 ガマ 雌花群はガマ属に共通して見られるように、雌花と小苞からなる。小苞は雌花が退化したものとされる。小苞は雌花の子房がなく、長い柄の先端部が根棒状となる。
参考文献:西宮の湿性・水性植物ガマより。




17.15年07月20日 ガマ 雄しべ。




18.15年07月20日 ガマ 写真右は雄しべの拡大。写真左は雄しべの縦断面の記録。




19.15年07月26日 ガマ 雄しべの縦断面。写真右は拡大。




20.15年07月26日 ガマ 雄しべの横断面。




21.15年07月26日 ガマ 1個の雄しべの長さは3mmの固体で花糸の部分が捻れていて、稜がある。



inserted by FC2 system