能代市風の松原植物調査


オランダミミナグサ(和蘭耳菜草) (ナデシコ科)


オランダミミナグサ:2年草。
ヨーロッパ原産の帰化植物。道ばたや畑などに生える越年草。全種多毛。

茎高10〜30cm、全体に淡緑色で一般に多少赤紫色を帯び上部には腺毛が混じって入っている。

葉は対生し、狭長楕円形。葉は下方のものはへら形、上方のものは楕円形で無柄。
緑色で両面とも立った毛を密生する。

茎の先に直径7〜8mmの白色の花を密に開く。
花弁は5個で先端は2浅裂する。柱頭は5裂。雄しべは10個。萼片も5個。
小花柄が約5mmほどと短く、ほとんど茎に接して咲くので、ミミナグサと区別できる。
花は初め密集するが、果時にはまばらとなり、花柄は果時にもぐと同長又は萼より短い。

果実は(刮ハ)は円筒形で先端で開孔し10歯がある。種子は淡褐色で径0.5mm。小突起がある。

在来のミミナグサは、花柄が萼より明らかに長く、葉はやや細めで毛が少なく濃緑色。茎は一般に黒紫色。萼も紫色を帯びる。

花期は4〜5月。ヨーロッパ原産。



01.12年06月10日 オランダミミナグサ 日当たりのいい道路脇に生育しています。




02.12年06月10日 オランダミミナグサ 茎は斜上して立ち上がり、枝分かれが激しくその先に花序をつけます。




03.12年06月10日 オランダミミナグサ 根は僅かしかないが、根の力はあります。




04.12年06月10日 オランダミミナグサ 茎も腺毛だらけです。




05.12年06月10日 オランダミミナグサ 茎は6角形の形をしています。




06.12年06月10日 オランダミミナグサ 葉は対生につき葉は茎に抱いているように見えます。




07.11年06月13日 オランダミミナグサ 葉は対生で、茎に抱いている。茎は茶色っぽい。




08.11年06月13日 オランダミミナグサ 葉は狭長楕円形。下写真は、標準的な葉です。




09.11年06月13日 オランダミミナグサ 葉の表側に毛があります。




10.12年06月10日 オランダミミナグサ 葉の縁は鋸歯がありませんが、縁に毛状の鋸歯がある。




11.12年06月10日 オランダミミナグサ 葉の基部は円形に近い。




12.12年06月10日 オランダミミナグサ 葉の先は鋭頭。




13.11年06月13日 オランダミミナグサ 葉の裏側にも毛があります。




14.09年04月28日 オランダミミナグサ 花弁は5個あり,萼片が花弁より短い。ミミナグサは花弁が隠れる。茎の先に直径7〜8mmの白色の花を密に開く。右写真は、小花柄が短く殆ど茎に接して咲く。




15.09年07月16日 オランダミミナグサ 花弁が2深裂しているのがオランダミミナグサ。2浅裂はミミナグサ。




16.09年07月16日 オランダミミナグサ 雄しべ10個ある。




17.11年06月13日 オランダミミナグサ 雄しべ10個。雄蕊1個に5花柱。




18.12年06月10日 オランダミミナグサ 花弁を取り除いてみたものです。雄しべ10個で雄しべ花糸は白色で無毛。




19.11年06月13日 オランダミミナグサ 雄蕊1と5花柱。花柱白色で無毛。




20.12年06月10日 オランダミミナグサ 萼片5個で腺毛だらけで粘る。




21.12年06月11日 オランダミミナグサ 上段写真は裂開前の果実。繊毛に覆われている。中断写真は、果実の先端が10裂し開く。下段写真は、果実の断面。果実の中にこのような形で種子が入っています。




22.12年06月10日 オランダミミナグサ 種子は直径約0.5mmとミミナグサの半分程度と小さい。小突起があります。



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