能代市風の松原植物調査


オヤブヤブジラミ(雄藪虱)(セリ科)越年草。 


ヤブジラミに似ているが、茎や葉は紫色を帯びる。

茎は直立、上部で枝分かれし、高さ30〜80cmになる。

葉は3回3出羽状複葉で、小葉は細かく分裂する。

花は直径約2〜2.5mmで複散形花序となる。小花柄は2〜5個と少ない。花は白色の5弁花。花弁のふちは紫色を帯びる。総苞片は0〜1個で糸状で短く、少総苞片は線形でそれぞれの柄に斜上する。

果実は2分果からなり長さ5〜6mm、小果柄も長い。全面の刺毛もやや紫色を帯び、先端がカギ状に内側に曲がる。

花期は4〜5月。日本全土。



01.10年06月13日 オヤブジラミ 風の松原内では道路端の藪の中に生育しておりなかなか自立出来ないようである。他の植物に寄り添いながら立っているような感じがします。この個体は何とか自立しています。




02.09年07月04日 オヤブジラミ 採取してみたが、根も浅くすぐに引き抜ける。茎は直立し枝分かれをする。茎の上部に散形花序をつける。葉は長さ5〜10pの2〜3回3出複葉で、互生します。




03.11年07月22日 オヤブジラミ  根は長く横に這うが、根は浅く引き抜けばすぐに抜けます。




04.09年07月04日 オヤブジラミ 茎に短毛があります。茎に稜があるようです。




05.11年07月22日 オヤブジラミ 茎の断面は変形円に見えます。芯には白い髄が詰まっています。




06.09年08月25日 オヤブジラミ 葉は2〜3回羽状複葉で、羽片は細かく分裂しやや厚い。葉の表裏。





07.09年07月04日 オヤブジラミ 葉の表側に毛があり、葉の先は尖る。




08.09年07月04日 オヤブジラミ 葉の裏側にも毛があり、表面よりもやや薄い緑色をしています。




09.10年06月13日 オオヤブジラミ 上から見た花序。




10.10年06月13日 オヤブジラミ 花弁は5個で花弁の縁が紫色を帯びる。花弁は内側に曲がったり、先端中央で中裂し、不規則にうねる。雄しべは5個で、雌しべの花柱は2個あります。萼は細長い。




11.11年07月22日 オヤブジラミ 総苞片は0〜1個で糸状で短く、少総苞片は線形でそれぞれの柄に斜上する。




12.10.10年06月13日 オヤブジラミ 果実の毛は上抜きで先端が曲がっている。卵状楕円形。毛も紫色を帯びる。



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