能代市風の松原植物調査


カヤツリグサ(蚊帳吊草) (カヤツリグサ科)1年草。


田畑のあぜ道ばたなどに普通に生える高さ20〜60cm。

茎は3稜形。

葉は根元に1〜3個つき幅2〜3mmの線形。茎の先に葉と同型の苞が3〜4個あり、その間から5〜10個の枝を伸ばす。

枝の先はさらに普通3つに分かれ、黄褐色の小穂がややまばらにつく。
花序の枝や小穂の軸には翼がある。
小穂は長さ0.7〜1.2cmの線形で、10〜20個の小花が2列に並んでつく。
鱗片は広倒卵形で、先端は短く尖る。柱頭は3個。果実は3は3稜形のある倒卵形で、鱗片よりやや短い。

花期8〜10月。本州〜九州。



01.14年08月24日 アゼガヤツリ 日当たりのよいやや湿った所に群生している。右は真上から。




02.14年08月24日 アゼガヤツリ 採取した資料ですが、実際は叢生していますが、1本だけ小分けにして記録。丈60cmの個体です。茎は直立する。




03.14年08月24日 アゼガヤツリ 根は手で引き抜けるが、根張りはある。




04.14年08月24日 アゼガヤツリ 基部の鞘は前年の葉が枯れたようについており薄茶色です。




05.14年08月24日 アゼガヤツリ 茎に3稜あり無毛。下写真は茎の断面。




06.14年08月24日 カヤツリグサ 葉は根元に1〜3個の葉をつけ35〜45cmに長い線形。包葉は3個あり長さ5〜31cm幅1〜6mmの個体。




07.14年08月24日 カヤツリグサ 葉鞘口部は開いて、葉鞘、葉耳は無毛。右写真は開いてみた葉舌部ですが特に変わったものはなかった。




08.14年08月24日 カヤツリグサ 葉の表側疎らに毛がある。葉の縁に上向きの刺状(毛)のものがありざらつく。葉の幅6mmの固体。




09.14年08月24日 カヤツリグサ 葉の裏側無毛。




10.14年08月24日 カヤツリグサ 包葉の広がり。この個体は包葉が4個。




11.14年08月24日 カヤツリグサ 包葉部の交点部。下は花柄(茎)を切断して上から見た交点部の枝の基部は赤褐色。




12.14年08月24日 カヤツリグサ 枝は無毛。




13.14年08月24日 カヤツリグサ 茎の先に葉と同型の苞が3個あり、その間から枝を伸ばし、10個の枝を伸ばし、枝の先はさらに普通3つに分かれ黄褐色の小穂が疎らにつける。




14.14年08月24日 カヤツリグサ 花序の一部で、小穂のつく軸に狭い翼がある。小穂は軸に斜開してつく。




15.14年08月24日 カヤツリグサ 小穂は長さ7mmの個体。鱗片中肋は突出する。




16.14年08月24日 カヤツリグサ 1個の小花を記録したつもりですが2個の小花のようです。長さ2mmの個体。



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