カキノキ(柿の木) (カキノキ科)落葉低木〜高木で雌雄別株が多いが同株もある。
山地に自生し、高さ5〜15mになる。
樹皮は灰褐色で縦に裂ける。枝には褐色で皮目が多い。
冬芽は、長さ3〜6mm丸味のある三角形で扁平。芽鱗は2〜3個。頂芽はなく枝先に仮頂芽がつく。
葉は互生し、葉身は長さ7〜15cmの広楕円形〜卵状楕円形で、先端は急に尖り、縁は全縁。表面は主脈に毛があり、裏面には褐色の毛が密生する。
5〜6月頃、新枝の葉脈に黄緑の花をつける。
花冠は壺形で4裂し、裂片は反り返る。雄花は2〜3個ずつつき、やや細長く長さ約5〜10ミリの鐘形。雄しべは16個ある。雌花は長さ1.2〜1.5cmで単生し、広鐘形雌しべ1個と退化した雄しべが8個ある。子房は有毛。
果実液果。10〜11月に黄赤色に熟す。各地に栽培されている母種のカキノキは枝や葉の毛が少なく、子房は無毛。果実は直径4〜8cmと大きい。
枝は人の手が加えられないまま放って置かれると、自重で折れてしまうこともあり、折れやすい木として認知されている。
花期は6月。日本全国。
01.08年11月01日 カキノキ 秋も終わりでですが、カキの葉の紅葉です。右側写真。葉を落としたカキノキ。それでもこのくらいの果実をつけていた。どこから逃げ出してきたのか。
02.08年11月01日 カキノキ 縦に裂けている樹皮。
03.09年12月29日 カキノキ 枝の樹皮。丸い皮目が目立つ。右写真、短枝には毛があります。
04.11年06月28日 カキノキ 本年枝は緑色をしています。
05.10年06月29日 カキノキ 葉葉は互生。
06.10年06月29日 カキノキ 標準的な葉。葉は表面がツルツルして光沢があります。葉身は長さ7〜15cmの広楕円形〜卵状楕円形で、先端は急に尖り、縁は全縁とありますがこの個体は波状の鋸歯がある。
07.11年06月28日 カキノキ 葉の表側表面に毛があります。
08.10年06月29日 カキノキ 葉の縁は図鑑では全縁とあるが、この個体は、波状の鋸歯がある。
09.10年06月29日 カキノキ 葉先は尖る。
10.11年06月28日 カキノキ 葉の基部は円形で、葉柄は短く毛があります。
11.10年06月29日 カキノキ 脈状に毛がある。
12.11年06月28日 カキノキ 左写真は花のつき具合ですが水平かやや下向きにつきます。右写真は、雌花と雄花の記録です。
13.11年06月28日 カキノキ 萼片は4個で非常に硬く厚い。無毛。1個の萼片は広卵形で長さ2.1cm幅1.8cm。萼に毛がある。
14.11年06月28日 カキノキ 花柄は太く短く毛があります。
15.10年06月29日 カキノキ 萼に毛がある。
16.11年06月28日 カキノキ 雌花。右側写真、雄花の柱頭は4裂しています。中央上の写真は、4列している柱頭がさらに2裂しているように見えます。右上写真は正面から見た花柱です。
17.11年06月28日 カキノキ 周囲の花弁を取り覗いた雌花の側面。退化した雄しべの花糸に毛があります。
18.11年06月28日 カキノキ 雌花を半分に切断したものです。退化した雄しべ。雌しべの花柱に毛があります。
19.11年06月28日 カキノキ 雌花を半分に切断したものです。退化した雄しべ。雌しべの花柱に毛があります。
20.08年11月01日 カキノキ 果実。この個体のカキノキの果実は栄養分が不足しているのか成りは小さい。まだまだ熟していないようである。葉も紅葉してききれいです。
21.14年03月22日 カキノキ 長さ5mmで丸味のある三角形で扁平。鱗片は2〜3個頂芽はなく、枝先に仮頂芽がつく。
22..14年03月22日 カキノキ 葉痕は楕円形で隆起する。維管束痕は1個。