能代市風の松原植物調査


カラハナソウ (唐花草) (クワ科)ツル性多年草。雌雄異株。在来種。

山地に生えるつる性の多年草

茎には下向きの刺があり、他の物に巻きついて生長する

葉は対生、長い柄があり卵円形〜心臓形で先端は浅く3裂〜深く5裂するなど形は様々で、両面とも粗い毛があってざらつき、下面には黄色の腺点が散在する。

花の構造や花序の形はカナムグラとほぼ同様であるが雌花序が大きく、特に果期にになると花を包む苞が重なり合って多数垂れ下がる。
雄株の雄花は、雄しべ5本、がく片5枚、黄色で穂状に花序をつくる。
雌花は葉脇から出る柄の先に付き、2花ずつ苞に包まれています。
雌花は、薄緑色の球状に垂れ下がり、雌花は2個の花が1個の苞に包まれ、実は、子房が膨らんで、約1.5〜3cmの、まつかさ状のかさかさした卵球状になり枝から垂れ下がる。苞の基部にも黄色の腺点があり、果実を包む花被(萼)の腺点とともに特有の香りを放つ。

花期9〜10月。北海道〜本州(中部以北)。



01.13年08月16日 カラハナソウ 写真1中央、蔓が覆い被さっている。 写真2、大きく広がっている様子。




02.13年08月16日 カラハナソウ 蔓は無毛で、刺状の突起物がある。




03.13年08月16日 カラハナソウ ツルの先端で他のものに巻きついて成長する。先端の蔓は左巻きに捻れているようです。




04.13年08月16日 カラハナソウ 蔓の断面写真A、は円形。写真B、稜があり変形の6角形。




05.13年08月04日 カラハナソウ 葉は対生。




06.13年08月16日 カラハナソウ 托葉は三角形で無毛。反り返る。




07.13年08月16日 カラハナソウ 葉は長い長柄があって、葉の形は分裂しないもの、浅く3裂するもの、深く5裂するものなど様々。両面ともざらつき、下面には黄色の腺点が散在。左側写真が表。右側写真が裏側。葉の大きいものは相当に大きい。





08.13年08月16日 カラハナソウ 葉の表側は無毛だが表面がざらつく突起物がある。





09.13年08月16日 カラハナソウ 葉の表側は無毛だが表面がざらつく突起物がある。




10.13年08月04日 カラハナソウ 鋸歯があり、先端は尖る。



11.13年08月04日 カラハナソウ 葉の基部は耳形。




12.13年08月16日 カラハナソウ 葉の裏側無毛。




13.13年08月16日 カラハナソウ 葉の裏側。組織の隙間に黄色の腺点散在。




14.13年08月04日 カラハナソウ 雌花は垂れ下がってつく。




15.13年08月04日 カラハナソウ 雌花。上写真正面から。下写真は側面から。




16.13年08月04日 カラハナソウ 雌花を縦に切断。苞が重なり合っている。




17.13年08月04日 カラハナソウ 雌花の裏側。萼片が5個の固体で毛がある(萼片が重なり合っている)。




18.13年08月04日 カラハナソウ 花柄に毛がある。5mm程度。




19.16年10月01日 カラハナソウ 松笠状の苞が重なる。この固体はおっきく長さ45mm径30mm。小苞の内側に果実がつく。




20.16年10月01日 カラハナソウ 1個の小苞は大きいもので長さ20mmで巾12mm。卵形でお椀を伏せたようになっている。




21.16年10月01日 カラハナソウ 小苞につく果実。果実を包んでいるように見えるのが翼でなく小苞がめくれ上がって果実を包んでいる。




22.16年10月01日 カラハナソウ 果実は径2.5mmで球形で縦に線状の縞模様が入り、表面の黄色の点状のものは小腺点でビールの苦味や芳香をあたえる。




23.16年10月01日 カラハナソウ 果実を割ったらこのような種子が入っていた。長さ1.5mm程の線形。



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