能代市風の松原植物調査


カワラナデシコ(河原撫子) (ナデシコ科)多年草。


山の草原に生える。茎は高さ30〜80cm。

葉は線状披針形で対生し、基部で左右のものが連合して節を抱き、茎とともに白っぽい緑色。
長さ3〜9cmの線形〜披針形。

花は淡紅色まれに白色。萼は細長い円筒形で長さ2.5〜3.5cm、先端は浅く5裂し、基部は3対の苞に抱かれている。
花弁は5個萼筒中に直立した細い部分(爪部ソウブ)と上方の横に広がった部分(舷部花弁の広い部分)とからなり、舷部の縁には細く糸のように裂ける。
雄しべ10、雌しべ1、子房の下には短い柄があり花柱は2個。

果実はさく果、長い萼筒の中にある。熟すと萼の先端は開き、果実の先端が4裂する。種子は直径約2mm、扁平な円形で黒色、縁には翼があり、表面に微細な横しわがある。

花期6〜9月。本州〜九州。



01.09年07月29日 カワラナデシコ 生育全体。




02.09年07月29日 カワラナデシコ 採取した個体は丈80cmで根は根茎で伸び生育。




03.09年07月29日 カワラナデシコ 基部は相接して茎を抱き関節を形成。葉は線状披針形で対生し、茎は無毛。




04.09年07月29日 カワラナデシコ 弱い根でよく支えている。




05.10年09月30日 カワラナデシコ 葉は線形。長さ3〜9cm。




06.10年09月30日 カワラナデシコ 葉の裏側無毛。




07.10年09月30日 カワラナデシコ 葉の先端は鋭く尖る。




08.10年09月30日 カワラナデシコ 葉の表側スベスベして無毛。葉の縁に歯牙状の突起がありざらつく。




09.10年09月30日 カワラナデシコ 葉の基部は茎に流れるようにつき、柄はなし。




10.09年07月29日 カワラナデシコ 雄性期の花。雄しべは花筒にまだ入っているよう。花弁の基部には毛が(写真では不明)。苞は(萼筒の下)は細長く、先が尖る。




11.09年07月29日 カワラナデシコ 萼筒は長い。




12.09年08月04日 雄しべ10個。




13.013年08月02日 カワラナデシコ 上写真、子房は長円形で長さ12mm薄緑色で無毛。下写真、子房を縦に切断。若い種子が入っている。




13−2.カワラナデシコ 雌しべ長さは35mm程度。雌しべ1個で、花柱は2個と図鑑にありますが1個採取できませんでした。雌しべ花柱は白色で毛のようなものがあり、花柱の先端は曲がっている。




14.13年08月02日 カワラナデシコ 上写真、雌しべ長さは35mm。下写真、花柱は2個と図鑑にありますが2個のうち1個。花柱は白色で毛があり、先端は曲がっている。




15.13年08月02日 カワラナデシコ 上写真は、雄しべ10個。中写真、雄しべ花糸は白色で無毛。長さは40mm。下写真は葯。




16.13年08月16日 カワラナデシコ 沢山稔った果実。




17.13年08月24日 カワラナデシコ 種子は直径約2mm、扁平な円形で黒色、縁には翼があり、表面に微細な横しわがある。



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