能代市風の松原植物調査


カラスノエンドウ
(烏野豌豆) (マメ科)2年草。


田畑や道ばたに生育する。茎は根元で分かれ、草地を這い、巻きひげで、周囲にあるものに絡み付き、上に向かって伸び、茂っていく。葉や茎には柔らかい毛が少し生える。

葉は高さ30〜50cmで互生し、葉先の1〜3この小葉は巻きひげとなり他物に絡みつく。
3〜7対の小葉からなる羽状複葉。小葉は狭倒卵形。
長さ2cmほどの小葉は短い柄があり、先端が少しくぼんで主脈の先が突き出ている。
葉の基部に1対の托葉があってここから蜜を分泌し、これを花外蜜線と呼ばれる。

春から初夏にかけ、紅紫色の蝶形の花が咲く。
花は紅紫色をして、無柄で葉の基部に1〜3個ずつつく。萼片は萼筒より短く、5つに分裂して先端は鋭く尖る。丸い花弁の先は少し凹む。

豆果は広線形で長さ3〜4cm、偏平で熟すと黒くなる。3〜10個の種子が入っている。果皮は2片に裂けて捩れ、種子をはじき飛ばす。

花期3〜6月。本州〜沖縄。



01.12年06月02日 カラスノエンドウ 他の植物やお互い同士絡みつき立ち上がる。





02.12年06月02日 カラスノエンドウ 全草。長さ30〜100cm。葉腋部でクネクネ曲る。葉は互生。




03.12年06月02日 カラスノエンドウ 根は非常に強く横に這っているように見え、途中で切れている。




04.12年06月02日 カラスノエンドウ 茎は稜があり毛もある。茎の断面は、平行四辺形。




05.12年06月02日 カラスノエンドウ 葉は偶数羽状複葉で、小葉は8〜16個。




06.12年06月02日 カラスノエンドウ 葉は狭倒卵形〜長楕円形。上側が表。下側が裏。葉の長さは19ミリ。




07.12年06月02日 カラスノエンドウ 葉の表側無毛。




08.12年06月02日 カラスノエンドウ 葉の先は矢筈状に凹み、尾状突起がある。




09.12年06月02日 カラスノエンドウ 葉の縁に毛がある。全縁。




10.12年06月02日 カラスノエンドウ 葉の基部は楔形で無柄です。




11.12年06月02日 カラスノエンドウ 葉の裏には毛がある。




12.12年06月02日 カラスノエンドウ 左写真は密腺(朱書)。右写真は、葉腋にある托葉。形がそれぞれ違うよう。鋸歯がありその先は棘のように尖る。




13.12年06月02日 カラスノエンドウ 葉の先端か出る巻きひげです。巻きひげは1本だけでなくこの個体は2本に別れていました。普通は3本に別れる。




14.12年06月02日 カラスノエンドウ 上写真は花の正面(無理におこす)。中写真は下向きにつ様子。下写真は、花柄。柄がない。




15.12年06月02日 カラスノエンドウ 蝶形花を分解。中央の大きいのが旗弁で両側が舟弁(竜骨弁)。




16.12年06月02日 カラスノエンドウ 花の内部は、雄しべ5個、雌しべ1個で花柱が曲がっている。




17.12年06月02日 カラスノエンドウ 萼片は5個で毛がある。




18.12年06月02日 カラスノエンドウ 豆果は上向きにつくのが特徴。



19.14年06月27日 カラスノエンドウ 豆果。長さは50ミリ。




20.14年06月27日 カラスノエンドウ 豆果を開くとすぐに豆果がよじれて種子が落ちてしまう。中に8個の種子入っている。




21.14年06月27日 カラスノエンドウ 種子は径2〜3mmで表面に班紋があり、変な形の球形です。



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