能代市風の松原植物調査


キカラスウリ(黄烏瓜) (ウリ科) 撮影地 風の松原


キカラスウリ:ツル性の多年草で雌雄異株。
藪などに生え、巻きひげは先が2〜5本に分かれ他物に絡み生長する。

葉は3〜は5裂し、濃い緑色で表面にやや光沢があり、幼時を覗けば茎とともに無毛。

花冠は深く5裂して裂片の先はさらに糸状に裂け、花冠の下には長さ2〜3cmの萼筒がある。
雄花は集まって花序を作り、花柄の分岐点には長さ1.5〜2.5cmの目立った苞がある。
雌花は単立で1個で、。萼筒(萼筒は3〜3.5cm裂片は長さ8〜20mmで広線形、カラスウリより短い。)の下に緑色の広楕円形の子房がある。ともに夕方開花し翌朝まで咲き続ける。
雄花は長さ10〜20cmの穂状に数個つき、苞は長さ1.5〜2.5cmで大きな歯牙がある。

果実は卵形で、長さ10cmにもなり、熟して黄色。種子は扁平で長さ11〜14mmで淡黒褐色、カラスウリのような帯はない。

花期は7〜9月。北海道〜九州。



01.09年07月21日 キカラスウリ このように他物に絡んで生長し、沢山の花をつける。




02.11年07月30日 キカラスウリ 茎は無毛で稜があり、断面は5角形。




03.11年07月30日 キカラスウリ 巻きひげ3種。先が2〜5本に分かれ他物に絡む。




04.09年08月06日 キカラスウリ 標準的な葉の表裏。葉は3〜5浅裂して、表面はやや短毛が散生し光沢がある。




05.14年07月15日 カラスウリ 葉の表側に毛がある。




06.14年07月15日 カラスウリ 葉の縁に鋸歯がある。




07.14年07月15日 カラスウリ 葉の先は鋭頭。




08.14年07月15日 カラスウリ 葉の基部は矢じり形。




09.14年07月15日 カラスウリ 葉柄の長さ3.5cmで無毛。




10.14年07月15日 カラスウリ 葉の裏脈状に毛が散生。




11.09年07月17日 キカラスウリ 花冠は深く5裂して裂片の先はさらに糸状に裂け、花冠の下には長さ2〜3cmの萼筒がある。赤丸印は柱頭部。




12.14年07月キカラスウリ 雌花。花全体。




13.11年07月29日 キカラスウリ 花を裏側から。花の径は9cm〜5cmmの個体。萼片5個。




14.14年07月15日 カラスウリ 花を後ろから記録したものです。萼片5個で反り返る。




15.14年07月15日 カラスウリ 萼片は長い三角形で反り返っているためよじれている。上表側で毛がある。下裏側で、長さ2cmで毛がある。




16.14年07月15日 カラスウリ 萼片の表側と縁に毛がある。




17.14年07月キカラスウリ 雌花。A=花弁の表側に毛がある。B=花弁裏側にも毛がある。




18.14年07月15日 カラスウリ 花冠の裂片の先は広がり、その先端は長く糸状になる。




19.11年07月29日 キカラスウリ 雄しべ花糸Aが3個で、Bの葯を持ち上げたような感じで合着する。写真下は、 雄花を正面から記録したものですがこれは雄しべの葯です。




20.14年07月15日 カラスウリ 花筒を開いて見たもので、雄しべ3個あり雌しべは見えませんでした。従ってこれは雄花と鳴ります。




21.14年07月15日 カラスウリ 雄しべ全体の長さは12mmで花糸は6mmで白色で毛がある。葯は6mmで薄い黄色で長さ6mmで毛がある。




22.14年07月キカラスウリ 雌花。雌しべから子房花柄まで合生した写真です。




23.14年07月キカラスウリ 雌花。萼筒長さ2cmで無毛。




24.14年07月キカラスウリ 雌花。花柱は3裂で毛がある。




25.14年07月キカラスウリ A=雌しべ全体25mm。B=雌しべ柱頭3岐毛がある。C=花柱は無毛。




26.14年07月キカラスウリ 雌花。子房には種子が入っていました。




27.14年07月キカラスウリ 雌花。果柄無毛。




28.10年10月31日 キカラスウリ 上写真が熟した果実。中写真は、果実を縦に切断したものですが、種子が沢山詰まっている。下写真は種子は扁平で長さ11〜14mmで淡黒褐色、カラスウリのような帯はない。



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