能代市風の松原植物調査


キタコブシ(北辛夷)(モクレン科)落葉高木。


高さ15m以上になる。樹皮は灰白色で平滑。皮目がある。本年枝は無毛で、緑色で紫色を帯びる。

冬芽、芽鱗は2個の托葉と葉柄が合着したキャップ状。
花芽は大きくて長さ2〜2.5cmの長卵形で、白っぽい長い軟毛に被われる。
幼芽は長さ1〜1.5cm、灰色の寝た毛に覆われる。葉痕はV字形。

葉は互生で、葉身は長さ6〜15cmの倒卵形で、全縁。先端は短く尖り、基部はくさび形。裏面は淡緑色で脈状に僅かに毛がある。葉をもむと強い香りがする。葉柄は長さ1〜1.5cm。

葉が展開する前に径7〜10cmの香りのよい白色の花をつける。外側の花被片3個は広線形で小さく、内側の6個は大きくて花弁状。

果実は袋果が集まった集合果。長さ7〜10cm。10月頃に熟すと裂開し、赤い種子が長く伸びた糸状の珠柄の先にぶら下がる。

花期3〜4月。北海道〜九州。



01.09年12月29日 キタコブシ 冬期の生育状況。




02.09年12月29日 キタコブシ 樹皮は灰色で縦に裂けて白い大きな斑点があり、細かい茶色の点々の皮目がある。




03.14年06が中17日 キタコブシ A=前年枝。B=本年。C=本年枝の緑色。




04.14年06が中17日 キタコブシ 葉は互生。




04−2.14年06が中17日 キタコブシ 葉の質は厚く大きく、葉身15.5cm幅8cm。柄の長さ最大1.5cm以下の個体。




05.14年06が中17日 キタコブシ 葉の表側無毛。




06.14年06が中17日 キタコブシ 葉の先微突起で尖る。




07.14年06が中17日 キタコブシ 葉の縁波状にうねる。




08.14年06が中17日 キタコブシ 葉の基部くさび形。




09.14年06が中17日 キタコブシ 葉柄1.5cmの長さの固体で毛がある。




10.14年06が中17日 キタコブシ 脈のつけねに毛がある。




11.10.09年04月24日 キタコブシ 花芽は大きくて長さ2〜2.5cmの長卵形で、白っぽい長い軟毛に被われる。花のすぐ下に小さな葉を1枚つけた状態で開花することも、コブシと同じです。




12.09年04月24日 キタコブシ 花の大きさは17cmもあり非常に大きい。外側の花被片3個は広線形で小さく、内側の6個は大きくて花弁状。下写真は、花を後ろから見たがまだ苞葉がついていた。




13.14年04月30日 キタコブシ 花を後ろから見たがまだ苞葉がついていた。




14.14年04月30日 キタコブシ 一枚の花弁の長さは8cm幅は広いところで4.5cm。花弁白色で無毛。




15.10年05月01日 キタコブシ A=萼は3枚あるようです。B=苞でしょうか?。毛がある。




16.09年04月24日 キタコブシ 花柱に緑色の雌しべ螺旋状に沢山つき、その周囲を、黄色の沢山の雄しべが取りまくように囲んでいる。




17.14年04月30日 キタコブシ 雌しべ花柱の長さは18mmの個体。




18.14年04月30日 キタコブシ 雌しべの花柱の長さ2mmの個体で、白色で無毛。




19.14年04月30日 キタコブシ 1個の雄しべの花糸の長さ13mmの個体で、白色で無毛。




20.10年07月25日 キタコブシ 果実は大きく形は同じものがなく不揃い。




21.09年06月01日 キタコブシ 果実を切断してみたがまだ若い果実のため種子は結実していませんでした。




22.09年12月29日 キタコブシ 葉痕はV字型形。

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