能代市風の松原植物調査


キミノニワトコ(黄実の接骨木)(スイカズラ科)落葉低木〜小高木。


山野の林縁に生息。
樹形は高さ6m程になる。下部からよく分枝し、枝は放物線を描くように伸び独特な樹形になる。

樹皮は黒灰色で、厚いコルク質があり深くひび割れる。
枝は、褐灰色で、若い枝は緑色で、ほとんど無毛。褐色の太い髄がある。

葉は対生。奇数羽状複葉で長さ8〜30cm。花のつく枝の葉の小葉は2〜3対、花のつかない枝では3〜6対。小葉は長さ3〜10cm、幅1〜4cmの長楕円形。先は鋭く尖り、基部は円形〜楔形で、縁には細かい鋸歯がある。葉の形毛の有無など変異が多い。

花は新枝の先に径3〜10cmの円錐花序を出し直径3〜5mmの小さな花を多数つける。花は普通黄白色時に淡紫色をおびる。

果実は核果で、長さ3〜5mmの卵球形で8月に黄色に熟す。

冬芽は長さ6〜10mmの胃長卵形〜卵形。混芽はほぼ球形。芽鱗は4〜6対ある。
葉痕はやや半月形s。維管束痕は3〜5個。

花期3〜5月。本州、四国、九州。



01.09年05月01日 キミノニワトコ 花は黄色。




02.09年12月31日 キミノニワトコ 樹皮が縦に裂け、灰褐色である。写真では解りにくいが点模様の皮目がある。




03.12年05月13日 キミノニワトコ 枝の中には太い髄がある。




04.09年05月01日 キミノニワトコ 葉は奇数羽状複葉で対生する。小葉は2〜3対あり、長さ5〜15cmの長楕円形又は広楕円形で、先端は尖り、基部は円形。縁には細かい鋸歯があり、両面の脈状上に毛があるものから無いものまで変化が多い。




05.2年05月13日 キミノニワトコ 左側と右側は側小葉。中央が頂小葉。




06.12年05月13日 キミノニワトコ 葉の表側主脈に短毛。




07.12年05月13日 キミノニワトコ 葉の先は鋭尖形。




08.12年05月13日 キミノニワトコ 葉の縁には細かい鋸歯。




09.12年05月13日 キミノニワトコ 葉の基部は楔形〜円形。




10.12年05月13日 キミノニワトコ 葉の裏は無毛。基部に腺点があると文献にありますがそこまでは、解りませんでした。




13.09年05月10日 キミノニワトコ 花は円錐状。小さな花を沢山つける。





14.09年05月07日 キミノニワトコ 花冠は径4〜5mm、筒部はごく短い、先端は5深裂で反り返る。雄しべは5個、雌しべは1個で、ともに短い。萼片は5個。花序は無毛。




15.12年05月13日 キミノニワトコ 雌しべの柱頭は暗赤色。花弁後ろに反り返る。




16.12年05月13日 キミノニワトコ 雄しべ葯は黄色で、花糸は白色で無毛。




17.12年05月13日 キミノニワトコ 柱頭と子房は3裂。




18.12年05月13日 キミノニワトコ 子房を縦に半分に切断。




19.12年05月13日 キミノニワトコ 花柄に突起物のような物がある。はてなんでしょうか?。




20.09年06月20日 キミノニワトコ 果実は黄色。3〜5mmの卵球形で、中に種子が3〜5個。



21.11年08月12日 キミノニワトコ 種子も黄色。




22.09年12月31日 キミノニワトコ 冬芽は大きい卵形。葉痕はハート形、維管束は3個。



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