能代市風の松原植物調査


キバナカワラマツバ
(黄花河原松葉) (アカネ科) 多年草。  

河原に多く、葉が松葉に似ている所からつけられた。やや日当たりのよい乾いた草地に生える。

茎は高さ30〜80cmで直立。茎や葉には細かくて軟らかい毛が生えるが棘は無い。茎はヤエムラ属には珍しく、断面が円形。

葉は8〜10個が輪生しているように見え、長さ2〜3cm幅1.5〜3mmの線形で先端に短い棘がある。
本来の葉は2個だけで、他は托葉が大きくなったもの。

茎の先や上部に小さな黄色の花を円錐状に多数つける。花冠は径約2mmで、4裂して平開する。花冠の下の子房は無毛。

果実は径約1mmで無毛。花が白色のものをカワラマツバという。花期7〜8月。北海道〜九州。

注1:この仲間は変異が多く、果実に毛が密生するのもある。
子房有毛+黄色=エゾカワラマツバ。
子房有毛+淡黄色=キバナノカワラマツバなど。
ここでは「キバナカワラマツバ」とします。



01.14年07月07日 キバナカワラマツバ 僅かに群生。




02.16年05月18日 キバナカワラマツバ 同上。




03.16年05月18日 キバナカワラマツバ 採取した資料ですが、丈50cmで根は地下茎で横走して増殖している。




04.14年07月07日 キバナカワラマツバ 根は根茎で横走して繁殖している。




05.14年07月07日 キバナカワラマツバ 根茎。根茎の断面は円形で芯は中空。




06.14年07月07日 キバナカワラマツバ 茎には節があり、無毛で稜がある。ほぼ円形。




07.16年05月20日 キバナカワラマツバ 葉は線形で8〜10輪生し、葉は垂れ下がる。




07−2.14年07月07日 キバナカワラマツバ 同上アップ。




08.16年05月20日 キバナカワラマツバ 葉の変異ですが左が下です。右側に行くほど上につく葉になります。この固体は9枚の葉をつける。




09.16年05月20日 キバナカワラマツバ 輪生の葉の表裏。本来の葉は2枚。




10.16年05月20日 キバナカワラマツバ 長さ20〜23mm、幅3〜4mmの線形。写真右下は葉の断面で上が表側。




11.16年05月20日 キバナカワラマツバ 葉の表側無毛。縁に上向きの毛がある。




12.16年05月20日 キバナカワラマツバ 葉の縁は全縁で上向きの棘がある。




13.16年05月20日 キバナカワラマツバ 葉先は尖る。




14.16年05月20日 キバナカワラマツバ 葉の基部は鋭い楔形。




15.16年05月20日 キバナカワラマツバ 葉の裏側に軟毛があり、縁が裏側に巻く。




16.14年07月07日 キバナカワラマツバ 円錐花序に花をつける。




16−2.14年07月07日 キバナカワラマツバ B=雌しべ柱頭2個、A=雄しべ4個、花弁4個。




17.14年07月07日 キバナカワラマツバ 花の径3.5mmの個体。萼片はよく分かりません。




18.14年07月07日 キバナカワラマツバ 花柄は2mmで有毛。




19.14年08月21日 キバナカワラマツバ 果実。




20.12年08月31日 キバナカワラマツバ 種子。毛があるのでエゾノカワラマツバかもしれない。



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