能代市風の松原植物調査


キンミズヒキ(金水引) (バラ科)多年草。


林中や原野、山野に生える。茎は高さ50〜150cm。茎や葉に長毛が多いが、株によって粗密がある。

葉は互生、長さ10〜16cm、大小不揃いの5〜9枚の小葉からなる奇数羽状複葉。小葉は大小不同で、長楕円形または倒卵形、縁は鈍鋸歯があり、裏面に腺点が多い。葉のつけ根には托葉があって下半分は柄と合成する。

茎の上部は枝分かれして花柄の短い細長い穂状の総状花序をつける。
花は直径7〜10mm、黄色の5弁花。雄しべ8〜14個、雌しべは1は2心皮よりなって短い2花柱がある。雌しべは普通1個のみが成熟する。花柄は1.5〜2mm、小さい3尖裂した2小苞をつける。花弁は倒卵形または楕円形、幅が広い。萼筒は倒円錐形で果時には長さ幅ともに3mm内外、長毛を散生し、短毛を密布する。萼片は5個、副萼は多数あってかぎ状、果時に3mmに達する。

2個のそう果は萼筒と萼片に包まれて熟す。

花期7〜10月。北海道〜九州。



01.08年09月11日 キンミズヒキ 全体を上から。風の松原内では日陰地の道端に沢山生育。茎は直立。




02.11年07月30日 キンミズヒキ 全草。丈1.1m。




03.11年07月30日 キンミズヒキ 引き抜ける低度の根張り。




04.13年08月07日 キンミズヒキ 茎に沢山の凄い毛。茎の断面は変形円。




05.11年07月30日 キンミズヒキ 葉は互生。




06.13年08月07日 キンミズヒキ 下半部は柄と合成する。




07.13年08月07日 キンミズヒキ 小葉は羽状複葉で大きさは不同。丙の基部には大きな托葉があり下半部は丙と合成。小葉軸に毛があります。




08.13年08月07日 キンミズヒキ 葉の表側に毛がある。




09.13年08月07日 キンミズヒキ 葉先は尖る。




10.13年08月07日 キンミズヒキ 葉の縁に鋸歯がある。




11.13年08月07日 キンミズヒキ 柄はなく葉軸に直接つく。基部はくさび




12.13年08月07日 キンミズヒキ 葉の裏側の脈は浮きで、脈状に毛がある。




13.09年07月18日 キンミズヒキ 上写真、茎の上部の頭花は枝別れして穂状花序をつけ、垂れ下がる(下写真は垂れ下がる様子)。




14.13年08月11日 キンミズヒキ 花は5弁花で、雄しべは曲がって伸び12個で、2個の雌しべは曲がって伸び、普通は1個だけ成熟する。




15.13年08月11日 キンミズヒキ 花の裏側。萼片は5個で縁に毛がある。




16.08年09月11日 キンミズヒキ 上写真。沢山の果実がつく。中写真は、若い果実。下写真は1個の果実。




17.13年08月11日 キンミズヒキ 果実の断面。偽果(そう果が萼、萼筒に包まれていて全体が果実に見える)。




18.13年08月11日 キンミズヒキ 偽果の中。本来の果実になる。



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