能代市風の松原植物調査


ケナシオニノゲシ
(毛無鬼野芥子)(キク科)2年草。


大形で1.2m位になる。ケナシオニノゲシの茎と枝には腺毛がない。

茎は太く中空で、多数の稜があり、切ると白い汁が出る。

葉は厚く光沢があり、長さ15〜25cmあり羽状に切れ込む。
葉の鋸歯の先端は棘になっており、触ると痛い。赤味を帯びる傾向があり、特に中軸は赤いことが多い。
根生葉や茎の下部の葉は羽状に中〜深裂するが、形には変異が多い。
茎の中部から上部に付く葉は分裂せず、葉の下部は茎を抱き込んで無柄。
葉脈は裏面に突出しており、葉の縁は裏面に巻き込んで、葉を補強している。

頭花は黄色で径2cmほどで、全部舌状花である。
花柄と総苞片には時に腺毛がある。

痩果は褐色に熟して白色の冠毛を持ち、楕円形・扁平で両面には縦に3本の筋がある。ノゲシの痩果とよく似ているが、横皺がないので表面は平滑でやや光沢があるように見える。

花期は4〜10月。ヨーロッパ原産。




01.09年12月03日 ケナシオニノゲシ 珍しく咲く花(12月)







02.09年12月11日 ケナシオニノゲシ 茎に全く毛がない。茎の稜と切断面から白い液が出る。変形の6角形(下写真)。







03.09年12月11日 ケナシオニノゲシ 枝にも毛がない。







04.09年12月03日 オニノゲシ 葉の棘。触ると痛く鋭い。







05.09年12月03日 ケナシオニノゲシ 葉は茎を抱く。







06.09年12月03日 ケナシオニノゲシ 葉の変異。下の葉(左写真)〜上の葉(右写真)








07.09年12月03日 ケナシオニノゲシ 葉の縁の棘と毛の状態。陰でもよくわかる。







08.09年12月10日 ケナシオニノゲシ 葉の表には無毛。







09.09年12月10日 ケナシオニノゲシ 葉先の棘も鋭い。







10.09年12月10日 ケナシオニノゲシ 葉の裏は無毛で白い。葉脈は浮き出ている。








11.09年12月10日 ケナシオニノゲシ 頭花は全て舌状花で、径は約1.5cm。







12.09年12月10日 ケナシオニノゲシ 花を縦に切断。舌状花の断面。








13.09年12月03日 ケナシオニノゲシ 総苞にも棘がある。







14.10年10月16日 ケナシオニノゲシ 冠毛。







15.10年10月16日 ケナシオニノゲシ そう果には縦の筋がある。1個のそう果の冠毛。





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