能代市風の松原植物調査


ゴウダソウ(合田草) (アブラナ科)越年草。


寒地を中心に観賞用に栽培されていたが、逸出して各地で道ばたなどに散発する。全体にやや粗い毛がある。草丈は40〜90cm。茎は直立。

根生葉と茎の下部の葉には長い柄があって葉身は長心臓形〜卵形、粗い鋸歯がある。茎上部の葉は無柄。

茎の上部に径2cmほどの、香りのある紅紫色の4弁花を総状につける。
雄しべは6本ある。4本が長く、2本が短い。

果実は直径3cmほどで著しく扁平な長円形。熟すと薄いうちわ形になる。

花期は3〜5月。ヨーロッパ原産。




01.11年05月10日 ゴウダソウ 全草







02.11年05月10日 ゴウダソウ 茎は地表を這い真っ直ぐに立ち上がる。







03.11年05月10日 ゴウダソウ 地上を這っている茎の拡大。節がある(上写真)。根はすぐに抜ける。白く木質化している。







04.11年05月10日 ゴウダソウ 茎に毛がある。茎の断面ですがほぼ真円で、中空にならない。







05.11年05月10日 ゴウダソウ 葉は互生(写真上)。地表の根生葉部(下写真)。







06.11年05月10日 ゴウダソウ 托葉は非常に小さく葉腋につく。







07.11年05月10日 ゴウダソウ 葉の形は心形。葉の表側(写真上)、裏側(写真下)の葉の変異。最上部の葉は茎を抱いていますが、他は葉柄が長い。葉がよじれている。どちらの写真も左側が下側につく葉で、右側が上につく葉。







08.11年05月10日 ゴウダソウ 葉の表側に白い毛があり脈は凹む。







09.11年05月10日 ゴウダソウ 葉先は尖る。








10.11年05月10日 ゴウダソウ 葉の縁に不揃いな鋸歯がある。







11.11年05月10日 ゴウダソウ 葉の基部は心形。







12.11年05月10日 ゴウダソウ 葉の裏側に脈状毛があり、脈は浮きでる。







13.11年05月10日 ゴウダソウ 葉柄は赤褐色で毛がある。







14.11年05月10日 ゴウダソウ 花を上から(写真上)十字型で紫色の4弁花。径2cm。円形状に広がって咲く。萼も花の一部のよう(下写真)。







15.11年05月10日 ゴウダソウ 萼は4個のようです。そして萼には毛があります。







16.11年05月10日 ゴウダソウ 花柄に毛があります。







17.11年05月10日 ゴウダソウ 短枝から結構な花芽が出ています。







18.11年05月10日 ゴウダソウ 花の中心の雄しべがまだ開いていませんでした。







19.11年05月10日 ゴウダソウ 果皮片を削除したものですが雄しべ6個の内短いものが2個あります。雄しべ花糸は白くて無毛です。長い雄しべは11mmで短い雄しべは8mmの個体。







20.11年05月10日 ゴウダソウ 雌しべですが緑色をしており、柱頭が僅かです2裂しています。花柱は無毛ですが、子房には毛があります。







21.11年05月22日 ゴウダソウ まだ熟さない若い種子。







22.11年05月22日 ゴウダソウ まだ熟さない若い種子。種子。まだ熟さない若い種子。表皮を剥いでオタマジャクシの正体を見ようとしたが尾っぽが今一でした。もっと熟さないと駄目かもしれません。




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