能代市風の松原植物調査


コウゾリナ(髪剃菜) (キク科)多年草。


道ばたや山の草原に普通に生える。茎は高さ60〜90cm、葉とともに赤褐色をした棘のような剛毛がが生え、ひどくざらつく。

根生葉は花期には枯れる。下部の葉は6〜15cmの倒披針形で、基部はしだいに細まって翼のある葉柄となる。なかほどの葉は長さ4〜12cmの披針形で基部は茎を抱く。
茎と葉には褐色の剛毛がある。

茎の上方で枝を分け、径2〜2.5cmの黄色の頭花をつける。
頭花は舌状花からなり、総苞片の背面には黒い剛毛が1列に生える。

果実は長さ5mm、冠毛は汚れた白色で羽状に枝を分ける。
果実はそう果で、嘴がなく、長さ約5o赤褐色、多数の縦肋と細かい横肋が多数ある。

花期は5〜10月。北海道〜九州。




01.14年07月18日 コウゾリナ 茎は直立し、茎の上部で枝分かれし多数の頭花をつける。







02.14年07月18日 コウゾリナ 丈は46cm(一度刈り払いされた後)。茎は直立する。







03.14年07月18日 コウゾリナ 根は短くすぐに引き抜ける。きの時期根生葉はない。







04.14年07月18日 コウゾリナ 葉は互生。







05.14年08月05日 コウゾリナ 茎に下向きの棘状の毛がある(写真上)。触っても痛くない。茎の切断面から白い乳液がでる。外周部は浅い歯車のようで芯は空洞(下写真)。







06.09年06月24日 コウゾリナ 葉の基部は丸く張り出し茎を抱く。







07.14年07月18日 コウゾリナ 葉の変異。下側から上側につく葉です(写真左側→右側)。下側の葉は6〜15cmの倒披針形。中ほどの葉は長さ4〜12cmの披針形。基部は茎を抱く。







08.14年07月18日 コウゾリナ 葉は葉質は柔らかくすぐにしおれる。







09.14年07月18日 コウゾリナ 葉の表側に毛が散生。







10.14年07月18日 コウゾリナ 葉先は尖る。







11.14年07月18日 コウゾリナ 葉の縁に鋸歯があり毛がある。







12.14年07月18日 コウゾリナ 葉の基部はくさび形〜円形で、葉柄は無く茎を抱く。







13.14年07月18日 コウゾリナ 葉の裏側にも棘状の毛が散生。







14.14年07月18日 コウゾリナ 枝先に直径2〜2.5cmの黄色の舌状花だけの頭花をつける。







15.14年08月05日 コウゾリナ 頭花の正面(上写真)。横側(中写真)。裏側(下写真)。花径25mmの。







16.14年08月05日 コウゾリナ 頭花を縦に切断(上写真)。切断面(中写真)。果実と冠毛部(下写真)。







17.14年08月05日 コウゾリナ 舌状花は11mm。A=花冠の先は5歯。B=雌しべ。C=花柱。D=葯。E=冠毛。F=果実。







18.14年08月05日 コウゾリナ A写真=総苞片の長さ10〜13mm。BとC写真=総苞を剥がした表側B写真。裏側C写真。D写真=総苞片は針形で片の縁に長い毛がある。E・E’は総苞内片。Fは総苞外片。







19.14年08月05日 コウゾリナ 花柄に毛があり、非常に小さい線形の包葉がある。







20.09年07月01日 コウゾリナ 冠毛は羽毛状できれい。







21.14年08月05日 コウゾリナ 種子と冠毛(上写真)。冠毛はやや褐色を帯び、羽状に枝分かれする。下写真は、種子は嘴がなく、赤褐色で長さ約5o。縦肋と細かい横肋が多数ある。




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