能代市風の松原植物調査


コウヤワラビ(高野蕨) (コウヤワラビ科)夏緑生。


日当りのよい低山地の山麓や池の土手など湿気た所で見られる。

特徴は1回羽状複葉で中軸に翼がある。

根茎は長く横走し、径3〜6mmでほぼ褐色で、若い時には鱗片があるが成熟すれば裸出する。

鱗片は早落性で若芽の所だけに見られ、淡褐色で膜質で卵形でほぼ全縁。

葉は二型。栄養葉の葉柄は長さ8〜30cmで藁色で基部は褐色。
葉身は広卵形から三角状楕円形で長さ8〜30cm巾8〜25cm。
羽片は5〜11(〜14)対あり、披針形でで鈍頭で、基部に向けて次第に狭くなり、下部の羽片は狭いくさび形で有柄があり、上部のものは中軸に流れ連続した翼を作る。
辺縁はほぼ全縁から鈍鋸歯縁があり、葉脈は結合して遊離小脈のない網目を作る。
葉質は草質で淡黄緑色から淡緑色で鱗片や毛はない。
胞子葉は栄養葉と殆ど同じ高さか僅かに低く、葉身は2回羽状複生。

胞子嚢群は薄くて透明な苞膜に包まれそれが葉面に包まれ小羽片は無柄の球状をなし羽軸状に2〜3mmの間隔をおいて並ぶ。
胞子表面は網状の隆起と刺状突起がある。

胞子形成期:冬期。北海道から九州まで広く分布する。四国にはない。




調査中
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