能代市風の松原植物調査


コゴメガヤツリ
(小米蚊帳吊) (カヤツリグサ科)一年草。


田畑のあぜや道ばたなどに生える。

茎の高さ30〜60cm。茎は叢生し、基部から数枚の葉が出る。

茎頂に葉と同型の苞(総苞片とも呼ぶ)を4〜5個つけ、花序枝が長く伸びて分岐し、その軸に小穂がつく。
その間から3〜5個の枝を出して多くの黄〜緑黄色の小穂をつけ、花穂の先は斜めに傾く特徴がある。
小穂は長さ5〜10mm、10〜20個の花よりなり、鱗片の中肋はわずかに突出するが、先は内曲してほとんど目立たない。
鱗片は長さ1〜1.5mm、開出しない。

果実は狭倒卵形で長さ1.2mm。カヤツリグサとよく似ているが、コゴメガヤツリは小穂が開出せず鱗片の中肋がわずかに突出することで区別できる。

果期は8〜10月。北海道〜九州。




01.14年08月26日 コゴメガヤツリ 風の松原内の草地で日当たりのよいやや湿ったところに群生している。茎は直立する。







02.14年08月26日 コゴメガヤツリ 採取したものですが丈27cmの固体で、基部につく葉は3〜4個の葉です。包葉は4個つく固体でした。







03.14年08月26日 コゴメガヤツリ 根は5cm程度で引き抜けば抜ける。







04.14年08月26日 コゴメガヤツリ 茎は無毛で三角形。







05.14年08月26日 コゴメガヤツリ 基部の葉鞘は茶色で、昨年の葉の葉鞘である。







06.14年08月26日 コゴメガヤツリ 葉の表裏側無毛でざらつく。葉の断面は開いたV字形。







07.14年08月26日 コゴメガヤツリ 葉鞘口部は白く完筒型。







08.14年08月26日 コゴメガヤツリ 葉鞘は白い膜質で覆われている。







09.14年08月26日 コゴメガヤツリ 包葉は4個つく長い物で6.5〜27.5cm幅5mm以下で、基部につく葉より長い。







10.14年08月26日 コゴメガヤツリ 包葉の基部。枝分かれして小穂をつける。矢印は全葉(円筒状のもの)







11.14年08月26日 コゴメガヤツリ 包葉の面裏側無毛。葉の断面は完全なV字形。







12.14年08月26日 コゴメガヤツリ 茎頂につく花序。







13.14年08月26日 コゴメガヤツリ 小穂と小穂の拡大と、小花です。小花の解体は出来ません。




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