能代市風の松原植物調査


コジュズスゲ
(小数珠菅) (カヤツリグサ科)多年草。


林床や路傍のやや湿った場所に普通に生える。根茎は短く叢生する。匍匐枝はない。

基部の鞘は淡色。

葉は粉緑色で幅2〜10mm。

有花茎は高さ10〜40cm。

小穂は互いに離れてつき、頂小穂は雄生で緑白色でほとんど柄はなくさ5〜12mm。

側小穂1〜3個は雌性で長さ1〜1.5cmでまばらに数個の果胞をつけ、普通柄は短く直立又は斜上している。苞は葉身があり有鞘。雌鱗片は白膜質で中肋は緑色で鋭頭で果胞のほぼ半長。

果胞は長さ5〜6mmまれに8mmで有脈で無毛。柱頭は3岐。

花期は4〜6月。北海道〜本州。




01.14年05月25日 ゴジュスゲ 丈40cmで株状に生育。







02.14年05月25日 ゴジュスゲ 採取した固体ですがこれだけ採取するのに大変であった。







03.14年05月25日 ゴジュスゲ 根は非常に強く相当の根張りを持つ。







04.14年05月25日 ゴジュスゲ 基部の鞘は黄褐色。







05.14年05月25日 ゴジュスゲ 苞の葉身は葉状、長さ3〜15cm。







06.14年05月25日 ゴジュスゲ 葉の表に白い毛のようなものがありざらつく。無花茎の葉の葉の幅15mmで長さ28cmの固体。







07.14年05月25日 ゴジュスゲ 葉の裏にも白い毛のようなものがありざらつく。







08.14年05月25日 ゴジュスゲ 葉の縁は全縁だが縁に上向きの毛がありざらつく。







09.14年05月25日 ゴジュスゲ 葉の断面は広いV字形をしている。







10.14年05月25日 ゴジュスゲ 葉鞘は薄い膜質で1mm。







11.14年05月25日 ゴジュスゲ 小穂は7〜10cmの範囲に2〜4個つく。







12.14年05月25日 ゴジュスゲ A=頂小穂は雄性。B=側小穂は雌性







13.14年05月25日 ゴジュスゲ 雌花柱頭は3岐。1個の小花の長さは4mmの固体(柱頭1個脱落)。雌鱗片は広卵形、中肋はわずかに隆起し、半透明、光沢があり、鋭頭。







14.14年05月25日 ゴジュスゲ 雄花。1個の小花は4〜5mmの固体。葯は1.5〜2mmの個体。




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