能代市風の松原植物調査


コバンソウ(小判草) (イネ科)一年草。


砂地や荒れ地に生育する。全体無毛。

茎は節が高く、直立・叢生する。高さ30〜60cm。

葉は線状披針形、薄く柔らかで先端はゆるく下垂する。長さ15〜22cm、幅5〜10mm。葉鞘は平滑で、葉舌は白色膜質で高さ2〜5mmで目立つ。

花序は幅の広い円錐形をして、繊細な枝先に数個〜20個の小穂をつけ細い糸状の柄の先に下垂する。小穂は長卵形、長さ14〜22mm、幅8〜13mm、15〜17小花からなり、黄褐色をおび光沢がある。

果実は倒卵状円形、径2.2〜2.5mm、褐色、無光沢。

花期は5〜7月。ヨーロッパ原産で、本州〜九州。




01.12年06月30日 コバンソウ 丈40cmで茎直立する。数年で風の松原から消失するかも。







02.12年06月30日 コバンソウ 全草。







03.12年06月30日 コバンソウ 根は長いが根張りはない。







04.12年06月30日 コバンソウ 茎は叢生して生育。根元部で多少曲がり直立する。







05.12年06月30日 コバンソウ 葉鞘口部は白い膜質のものが巻いている。葉鞘は無毛。








06.12年06月30日 コバンソウ 葉舌は白い膜質で無毛、高さは1mm。葉耳も無毛。






07.12年06月30日 コバンソウ 02を1本の草の姿。葉は根元部と中部から出ていて3個。葉の先端はゆるく下垂する。







08.12年06月30日 コバンソウ 葉の長さ3.5〜4.7cm、幅3〜5mm、線状披針形。







09.12年06月30日 コバンソウ 葉の表側に毛がある。







10.12年06月30日 コバンソウ 葉の縁は全縁でざらつく。







11.12年06月30日 コバンソウ 葉の先は鋭頭。







12.12年06月30日 コバンソウ 葉の裏面に毛がある。







13.12年06月30日 コバンソウ 茎は捻れて伸び、茎の断面は稜があり茎の芯は中空。







14.12年06月30日 コバンソウ 花序は幅の広い円錐形。小穂は繊細な枝先に数個〜20個つける。






15.12年06月30日 コバンソウ 花序の長さは14〜18mm幅9mm、小花は12〜13個。







16.12年06月30日 コバンソウ 花序は細い糸状の柄に吊り下がる。







17.12年06月30日 コバンソウ 護穎の裏側。長さ7mm幅5mm。A=内穎。B=種子。







18.11年08月12日 コバンソウ 内穎の長さ4mm、幅2〜2.5mm。







19.12年08月13日 コバンソウ 果実は倒卵状円形、径2.2〜2.5mm、褐色、無光沢。




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