能代市風の松原植物調査


サジガンクビソウ(匙雁首草) (キク科)多年草。


山地や丘陵の木陰に生え、高さ25〜50cm。
茎や葉には開出毛がある。

根生葉は、花のころにも残り、長さ9〜15cm、幅2.5〜3.5cmの倒披針形で、鋸歯はほとんどない。
茎葉は小さく、まばらにつき、上部では線状披針形になる。

枝先に緑白色の頭花を下向きに1個ずつつける。頭花は8〜15mmの半球形で下向きにつき、基部に苞葉がある。
総苞片は5列に並び、外片は内片より短く、そり返る。中片と内片は長楕円形で、先はややまるい。内片は白っぽくなって緑白色。まわりの雌花で内側に両性花がある。

花期は6〜10月。本州〜沖縄。



01.13年09月13日 サジガンクビソウ 松林の林内に多く見られる種で、茎は直立します。




02.13年09月13日 サジガンクビソウ 根生葉は花期の時期でもこのように残っている。




03.13年09月13日 サジガンクビソウ 全草。丈80cmで根生葉がはっきりしている。




04.13年09月13日 サジガンクビソウ 根はこれだけですが、根張りはあります。




05.13年09月13日 サジガンクビソウ 写真上は、茎に開出毛がある。写真下は、茎の切断面ですが円形です。




06.13年09月13日 サジガンクビソウ 根生葉は、花のころにも残り、長さ9〜15cm、幅2.5〜3.5cmの倒披針形で、鋸歯はほとんどない。




07.13年09月13日 サジガンクビソウ 葉は茎に抱く。




08.13年09月13日 サジガンクビソウ 葉の形は倒披針形~長楕円形。葉の変異ですが、左側から下の葉です。右側に行くほど上側の葉になります。長さ18cm〜4cmで、巾4cm〜7mmまで。葉の質は根生葉と同じで毛がありビーロド感覚。茎につく葉の形は倒披針形~長楕円形。一般的な葉ですが、左側表、右側裏側です。




09.13年09月13日 サジガンクビソウ 葉の表側に毛があります。これは根生葉も同じです。




10.13年09月13日 サジガンクビソウ 葉先は鈍頭。これは根生葉も同じです。




11.13年09月13日 サジガンクビソウ 葉の縁に浅い鋸歯がある。根生葉も同じ。




12.13年09月13日 サジガンクビソウ 葉柄は基部に向けて段々狭くなって葉柄は明らかでない。これは根生葉も同じです。




13.13年09月13日 サジガンクビソウ 葉裏の脈状に毛がある。細脈まで。これは根生葉も同じ。腺点はありません。




14.13年09月13日 サジガンクビソウ 枝先に1個の花しかつけません。




15.13年09月13日 サジガンクビソウ 葉腋から枝が出てその枝に小さい葉が2〜3個つきます。上部の枝には葉がつかないものもある。花序枝につく小さい葉です。1〜3個つきます。上部の花序枝にはつきません。




16.14年08月14日 サジガンクビソウ 花序を正面からと側面から。下は花の裏側から。総苞片は反り返る。




17.14年08月14日 サジガンクビソウ 正面からの拡大。




18.14年08月14日 サジガンクビソウ 花序を半分に切断したものです。




19.14年08月14日 サジガンクビソウ 1個の筒状花の長さ8mm。A=子房。B=冠毛。C=粘液腺。D=花冠管状部。E=花冠。F=花冠裂片。G=雄しべ葯。H=柱頭。




20.13年09月13日 サジガンクビソウ 総苞片の一部です。表側に毛があり、長さ6mm程度。総苞片の裏側にも毛がある。




21.13年09月13日 サジガンクビソウ 花柄又は枝に毛があります。




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