能代市風の松原植物調査


サトメシダ(里めしだ) (イワデンダ科)夏緑生。


2回羽状複葉で羽軸に狭い翼がある。
根茎は塊状で斜上し葉を叢生する。

葉柄は葉身とほぼ同長で若いときには緑色だが古くなると藁色になり基部は褐色で基部の鱗片は膜質で狭披針形〜披針形で長鋭尖頭で長さ1〜1.5cm巾1〜2mmで全縁だ淡褐色。

葉身は三角形〜卵状三角形で基部は狭くならず長さ25〜70cm巾20〜45cmで、3回羽状深裂〜全裂し淡緑色で無毛で薄い草質。
羽片は長さ12〜25cm巾5〜8cmで三角状長楕円形で鋭尖頭。小羽片には短い柄があり三角状卵形で鋭頭〜鋭尖頭で小羽軸まで深く切れ込む。
裂片は大きさによって形にも変異があり長楕円形〜卵状楕円形で鋭頭〜ほぼ切形で鋭鋸歯縁ないし羽状に浅裂する。

胞子嚢群は裂片の中肋寄りにつき、苞膜は長楕円形か鉤形に曲り薄く辺縁は細く裂ける。

北海道から九州までの各地で山地のよく日の当たる湿地、小川の縁などに生育。

和名は里メシダで初めミヤマメシダと並んでメシダの変種とされたことから、深山に対して里と名付けられたもののようです。オゼサトメシダは葉の表面に毛のある形で本州の各地に分布する。

胞子形成期:6〜8月。北海道、本州、四国、九州 。


01.12年09月13日 サトメシダ 夏緑生で、丈60cmの固体。葉を叢生する。




02.12年09月13日 サトメシダ 1枚の葉を採取。2回羽状複葉。




02.12年09月13日 サトメシダ 1枚の葉を採取。2回羽状複葉




04.12年09月13日 サトメシダ  基部は褐色で基部の鱗片は膜質で狭披針形〜披針形で長鋭尖頭で長さ1〜1.5cm巾1〜2mmで全縁で淡褐色。写真左は基部。写真中央は中部。写真右は上部。写真はその部位につく鱗片の状態。




05.12年09月13日 サトメシダ 葉柄の断面は広いハート形。維管束2個。




06.12年09月13日 サトメシダ 葉身は三角形〜卵状三角形で基部は狭くならず長さ25〜70cm巾20〜45cmで、3回羽状深裂〜全裂し淡緑色で無毛で薄い草質。




08.12年09月13日 サトメシダ 羽片は長さ12〜25cm巾5〜8cmで三角状長楕円形で鋭尖頭。




09.12年09月13日 サトメシダ 二次小羽片の表裏。小羽片には短い柄があり三角状卵形で鋭頭〜鋭尖頭で小羽軸まで深く切れ込む。裂片は大きさによって形にも変異があり長楕円形〜卵状楕円形で鋭頭〜ほぼ切形で鋭鋸歯縁ないし羽状に浅裂する。




10.12年09月13日 サトメシダ A=羽軸に狭い翼がある。B=小羽軸。




11.12年09月13日 サトメシダ 胞子嚢群は裂片の中肋寄りにつく。




11.12年09月13日 サトメシダ 胞子嚢群は裂片の中肋寄りにつく。




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