能代市風の松原植物調査

15年09月26日 シダの会 秋田植物園 その1

このシダの会は植物の勉強を目的に作られました。
ルーペの会長である佐藤さんに教えを請うとから始まりました。
佐藤さんは2001年に「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全」の植物調査の一員でもありました。そのときの調査資料もいくらか保管しており、これらを整理しながら、又追跡調査を行う意味もあって佐藤さんに月に2回教えて貰う事に致し現在に至っています。
調査ヶ所は主に能代市風の松原内です。まれに他の所も勉強の為に行きます。佐藤さん達が風の松原内を調べたときは377種でしたが現在は650種を越えるようです。
これからも調査を続けて行き、皆さんの参考になれば思い、又後世に残るように資料もできる限り収集し公開して行きたいと思っております。
これは私の希望です。ただ私も、メンバーの皆さんも知らないことが沢山ありこれから勉強しながらスキルアップを図って行きたいと思っているシダの会です。


今日はいつもの風の松原内の調査を変更をしてOさんが秋田植物園を見たいと言うことで、今回は番外編です。
いつもの第4木曜日ですがAさんがNGで3人で行ってもなぁ・・・・と思いAさんに日程の調整をして頂き、今日になりました。
お天気は秋田に近づくころには時々小雨模様のあいにくのお天気ですが、秋田植物園に着いたのが10時丁度で早速駐車場から観察開始です。

今日は木本類が主でした。私はこれまで聞いたことのない木が沢山あり、花の時期は終わりましたが、現在果実期を迎え、沢山の果実も見ることができました。

草本ではヒメナミキ《(シソ科)特徴は下唇に紫色の斑点がある》、は花も終わり同定には至りませんでしたがまず間違いと思います。木本ではアカナラ(ブナ科)同定しました。等々いろいろ見てある来ましたが植物園の管理は行き届いており管理事務所にも管理人の方が常駐しており、ここのいろいろな情報を教えてくれたり、解らない植物を教えてくれたりで本当に助かります。又ヒルがでている所があるとのことで観察員の方に防除スプレーを足下に散布していただき対策も万全。

観察に夢中になり昼食は1時半頃。食べ終えるころにはちょっと雨が強くなり車に移動して仁別森林博物館まで足を伸ばして茸、果実の展示会を見に行く。
それにしてもクネクネの道路で遠く感じられる。ここで今日見た果実は全部見られました。
管理者&指導員が3人もいて館内の説明、ここの山の成り立ち等を説明してくれます。
又森林鉄道に使われた機関車、酒樽等を見て帰ってきます。

Oさんに今日見た種を記録簿と写真の画像と確認。

それにしてもOさんのカメラのバッテリー切れは残念でした。本当に沢山の種を見られて感激でした。皆様にもお勧めの場所です。

場所は太平山リゾート公園内です。場所:秋田市仁別字小水沢134。
問い合わせ太平山リゾート公園総合案内所:tel018-827-2270。

来年は花の時期に行きたいと思っております。今日はいつもの4人のメンバーで行くことが出来最高でした。でもヒルの対策の薬は車の中で匂います。自宅に帰り匂いとりを散布しましたが取れません。さてどうしたら取れるでしょうか?。




01.秋田植物園観察会 太平山リゾート案内図。






02.秋田植物園観察会  植物園内ルート図。







03.秋田植物園観察会  ユリノキ(モクレン科)。北アメリカ原産。落葉高木。枝先にチューリップのような花をつける。
15年09月30日 03と04の写真が逆になっていたので訂正致しました







04.秋田植物園観察会  モミジバフウ(マンサク科)カエデの葉に似ているためカエデ科と思ったらマンサク科でした。







05.秋田植物園観察会  クリムソンキング(カエデ科)落葉樹。葉は掌状に5から 7裂し対生。4〜5月頃小さな黄緑の花を咲かせる。果実は翼果でほとんど水平に開く。







06.秋田植物園観察会  アカカエデ(カエデ科)表示板参考。







07.秋田植物園観察会 ヒマラヤシーダ(マツ科)風の松原のすぐ近くにある一中の校庭にもあります。







08.秋田植物園観察会 ハルニレ(ニレ科)葉は互生。縁に重鋸歯がある。葉脈がはっきりしている。







09.秋田植物園観察会 ノキシノブ(ウラボシ科)ハルニレに生育していたシダの一種です。ボケ写真です。







10.秋田植物園観察会 ハンカチノキ(ミズキ科)こんな名前の木があるなんて初めて知りました。果実も大きく硬い。







11.秋田植物園観察会 ネグンドカエデ(カエデ科)雌雄異株である。 葉に先立って花が咲く。 黄緑色をした花弁のない花が垂れ下がって咲く。







12.秋田植物園観察会 落葉高木。雌雄異株。モミジガサ(キク科s)通称シドケと言われる山菜である。こちらでは春に食べられる。







13.秋田植物園観察会 ウマノミツバ(セリ科)果実。







14.秋田植物園観察会 ヤマシャクヤク(ボタン科)表示板参考。







15.秋田植物園観察会 小雨の中観察するシダの会メンバー。イワガラミの葉を検討する。







16.秋田植物園観察会 アカシデ(カバノキ科) 雌雄同株、雌雄異花。新葉の展開と同時に花芽も開く。雄花序は、前年枝の葉腋から垂れ下がる。初めは赤みを帯びているが、のちに黄褐色。雌花序は、枝の先端の芽から出て垂れ下がる。







17.秋田植物園観察会 エゾニュー(セリ科)草丈1-3mの多年草。直立した太い茎は、上部でいくつも枝分かれしている。葉は2-3回3出の羽状複葉。7-8月に花を咲かせ、散形花序となる。







18.秋田植物園観察会 タマブキ(キク科)茎の先に円錐花序に頭花をつける。総苞は長さ9-10mmの筒状で、総苞片は5個で白色。頭花は5-6個の黄色の小花からなり、すべて両性の筒状花。小花の花冠は浅く5裂し、花柱の先は2つに分かれ反り返る。







19.秋田植物園観察会 ニガキ(ニガキ科)落葉高木。雌雄異株。







20.秋田植物園観察会 観察するメンバー。







21.秋田植物園観察会 ルイヨウボタン(メギ科)枯れたのそうです。果実が熟しています。葉は2-3回3出複葉。花期は4-6月で、花の径は8-10mmで、10個内外が集散状につく。花弁は6枚で、小さく、雄蕊6本と重なり合うように付いている。秋に黒紫色の液果状の種子をつける。







22.秋田植物園観察会 クラマゴケ(イワヒバ科)北海道〜九州の低地から山地の日陰の湿ったところや林下の湿った場所に群生する。同じ仲間にヒメクラマゴケ、タチクラマゴケなどがあるが見分けが難しい。







23.秋田植物園観察会 マルバカエデ(カエデ科)翼果は上向きにつき、翼は鈍角に開く。







24.秋田植物園観察会 ヤノネグサ(タデ科)蕾のように見えるのはそう果を包んだ花被で、花のころよりも紅色が濃い。あまりにも小さい花なので手で持って記録。






その2に続きます。そちらも見て下さい。
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