サルスベリ(百日紅) (ミソハギ科)落葉高木。
大きいものは高さ10m、径30cmほどになる。樹皮は淡紅紫色で滑らか。薄くはげ落ち、淡い色の木肌が現れる。枝は、本年枝は灰褐色で無毛。狭い翼のような稜が4個ある。束生する枝は短枝化しやすい。
冬芽は長さ2〜3mmの卵形で先は尖る。芽鱗は赤褐色で1〜2対。葉痕は半円形で小さくやや隆起する。維管束痕は1個。
葉は対生又は互生。ときに左右交互に2個ずつ並び、コクサギ形葉序(コクサギはミカン科コクサギ属の落葉低木で、葉を枝の左右へ交互に2枚ずつ付けるという変則的な形態を見せ、これをコクサギ型葉序と呼びます)。となる。
葉身は長さ2.5〜5cm、幅2〜3cmの倒卵状楕円形で、先は鈍く縁は全縁。両面ともほぼ無毛。
葉柄はほとんどない。
花は文字通り百日近くにわたって咲き続ける。花は径3〜4cmで、ピンク、赤色、白色などがある。花弁は6個でうちわ形で下部は細くて長く、上部は直径1.3cmのほぼ円形で縁は縮れて波打つ。
雄しべは多数あり外側の6個が特に長く葯は紫色。内側の雄しべの葯は黄色。
果実は刮ハで径7mmほどの球形。熟すと6裂する。種子は長さ4〜5mmで、広い翼がある。
花期7〜10月。中国原産。
01.10年08月09日 サルスベリ 風の松原内でこれ1本だけ。ここに営林署の事務所がありそのときに植樹されたものだろうと思います。
02.10年08月09日 サルスベリ 樹皮は淡紅紫色で滑らか。薄くはげ落ち、淡い色の木肌が現れる。
03.10年08月09日 サルスベリ 蕾に凹凸があります。本年枝には、紅紫色で、薄い稜が4個ある。
04.10年08月09日 サルスベリ 葉には,互生と対生が入り交じる。写真のように、葉が2枚ずつならぶ、コクサギ型葉序(葉は互生だが、同じ側に2枚づつ交互に互生)も部分的にみられる。
05.10年08月09日 サルスベリ 倒卵状楕円形で全縁。
06.10年08月09日 サルスベリ 葉の表側は無毛。
07.10年08月09日 サルスベリ 葉の基部は鈍形のくさび形で葉柄は極端に短い。
08.10年08月09日 サルスベリ 葉の先は鋭形。
09.10年08月09日 サルスベリ 葉は全縁です。
10.10年08月09日 サルスベリ 葉の裏側の脈に毛があります。
11.15年08月25日 サルスベリ 下の苞?の縁に毛がある。長さ6.5〜7.5mmの個体で卵形で深いスプーン形で、上につく苞?より明らかに大きい。
12.15年08月25日 サルスベリ 花の真下につく苞?の表裏は無毛で縁に白い毛がある。長さ5mmで下の苞?よりも小さい。卵形で深いスプーン形。苞の付け根にあるものは何でしょうか?。下の苞?にはない。
13.15年08月25日 サルスベリ 写真上は花を表側見たもの。花弁6個。写真下は花を裏側から見たもの。花は星形の萼片の凹んだ部分から放射状にでます。萼片は無毛で6個。
14.15年08月25日 サルスベリ 写真上花の表側。写真下は花の裏側。なかなか1枚の花弁を平面に伸ばすことはできませんでした。
15.15年08月25日 サルスベリ 花弁と内側の雄しべを取り除いてみた花の内部。A=外側の雄しべは長い。B=雌しべ。C=子房。D=花と花柄。E=保養?です。写真下は中の雄しべがついた内部です。F=内部の雄しべは、外側の雄しべよりも短い。
16.15年08月25日 サルスベリ 上は外側の長い雄しべで、S字状に曲がっており長さ2cmで、花糸は紫色で、内側の雄しべより相当に長い。内側雄しべは長さ13mmで花糸白色。
17.15年08月25日 サルスベリ 外側の雄しべ花糸は紫色で無毛
18.15年08月25日 サルスベリ 内側の雄しべ花糸は白色で無毛。
19.15年08月25日 サルスベリ 1個の雌しべは、外側の雄しべ問いと区別がつかない程です。花柱は紫色でS字型に曲がっており長さ20mmで、子房は楕円形で径2mmで楕円形に近い個体。
20.15年08月25日 サルスベリ 雌しべ柱頭は黒く凹凸がある。
21.15年08月25日 サルスベリ 子房の縦断面。種子が入っています。写真左斜め上は子房の横断面。
22.13年02月23日 サルスベリ 写真上、真上から見た刮ハです。硬い殻が割れてきていますが、刮ハは6つに割れるようですが現在は4つに裂開しています。中の種子が見えます。写真下は横から。
23.13年02月23日 サルスベリ 写真上は、殻を開いたら種子がはいっている。写真下は、種子には翼があり、風散布する。
24.11年12月06日 サルスベリ 冬芽は長さ2〜3mmの卵形で先は尖る。芽鱗は赤褐色で1〜2対。
25.11年12月06日 サルスベリ 葉痕は半円形で小さくやや隆起する。維管束痕は1個。本年枝は灰褐色で無毛。狭い翼のような稜が4個ある。