能代市風の松原植物調査


イヌスギナ(犬杉菜) (トクサ科)(トクサ属)多年草。

河原などの日当たりの良い湿地に群生する。

根茎は地下を縦横に伸び,地上茎は20〜60cmほどの高さ。

地下茎は地中に横に伸び、黒褐色で節からは細い根を数本出す。
地上茎は緑色で、胞子茎と栄養茎との別はない。
節には退化した葉(はかま、ギザギザが8個)をつけ、その先端は尖って黒色となる。
枝は節から輪生するが不規則であり、枝をつけないものもある。

胞子嚢は春から秋まで見られるが、胞子嚢をつける茎と、つけない茎とがある。

スギナとよく似ているがスギナは地下茎に細毛密生し、胞子茎(つくし)は春にでてやがて枯れる。はかまの先端は黒色とならず、栄養茎は円錐形で規則正しい。

胞子嚢は春から秋まで見られる。北海道〜本州(関東地方以北)。



01.14年05月25日 イヌスギナ 草むらの中にありました。




02.14年05月25日 イヌスギナ 広がり具合がよく分からないのでバックを立てて記録してみました。




03.14年05月27日 イヌスギナ 左胞子嚢穂は丈25cm。右側栄養茎の丈は30cm未満の固体。




03−1.14年05月27日 イヌスギナ 根は太く根茎で伸びて生育地下茎小塊がある。小塊には毛がある。小塊を半分に切断してみましたが中は白色。




04.14年05月25日 イヌスギナ 茎は無毛で、茎の周囲は隆条で茎の芯は髄空と言うらしいが中空。




06.14年05月25日 イヌスギナ 枝は線形で14CM以下。




07.14年05月25日 イヌスギナ  枝は長い物で16cmもあり、枝の形は何と表現したらいいのでしょうか?。枝はこのように凹んでおり曲がったり捻れたり複雑な形をして稜が沢山ある。下は枝の断面ですが星形をしている。




08.14年05月27日 イヌスギナ 胞子嚢穂は、退化した葉(袴)の形態下から。1〜4段目まで。下は焦茶色だが段々色が薄くなっていく。節間隔も広くなって行くが又狭くなる。3〜6段目迄枝がつき上部の2段は枝がつかない。A=6個の枝。B=10個の枝。C=10個の枝。D=7個の枝。がついていた個体。




09.14年05月25日 イヌスギナ 左写真は主茎の葉鞘。中写真は葉鞘を半分に切断したもの。右写真はアップですが節がある。




10.09.14年05月27日 イヌスギナ 退化した葉(袴)を剥いで見ました。A=歯片は9個ある個体。




11.14年05月27日 イヌスギナ 胞子嚢穂の長さは12mm。




12.14年05月25日 イヌスギナ 胞子嚢穂の横の切断面。胞子を沢山蓄えている。芯は中空。




13.14年05月25日 イヌスギナ 上写真は、胞子嚢穂を縦に切断したものと、下はアップ写真。胞子が残っている。




14.14年05月25日 イヌスギナ 1個の胞子嚢




15.14年05月30日 イヌスギナ 胞子を出した後の胞子嚢穂。下の写真は胞子嚢穂を横に切断した断面です。




16.14年05月30日 イヌスギナ 胞子嚢穂を縦に切断したものですが、胞子が全部吐き出されている状態の胞子嚢穂。




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