能代市風の松原植物調査


サワギク(沢菊) (キク科)多年草。日本固有種。


沢沿いなどの湿り気のある場所に生える。
全体が柔らかく、茎は直立して60〜90cmになる。
茎は基部が紫色を帯び、基部近くから多数に分枝して株を形成する。
茎にはまばらに毛が生えている。
茎は円筒形、中空。

葉は薄く互生。きわめて変異の多い種で、葉が線状披針形のもの、下部の葉の基部が葉柄状になるもの、葉身が羽状に中裂〜深裂するもの、中部の葉の基部がやや耳状になって茎を抱くものがある。
茎の下部に付く葉には毛が多いが、中部以上に付く葉には毛が少ない。
成葉は互生し、葉の長さは長さ3〜9cm、幅10〜15mmで不規則な鋸歯があり、色は濃緑色で厚く、表面は無毛。

夏に淡黄色の径12ミリほどの黄色い頭状花を沢山つける。
舌状花(黄色の花びらのように見えるもの)は7〜13個、柄は細いです。
総苞片(花の下の萼のような物)は長披針形で1列。

種子は長い白色の冠毛を持ち、風にのって飛散し、繁殖する。冠毛は雪白色。果実が稔ると冠毛が集まってぼろくずのように見えるので、ボロギクの別名もある。

花期6〜8月。北海道〜九州。



01.09年06月10日 サワギク 風の松原内で1ヶ所しか見つけていません。藪の中で日当たりの悪いところで生育していました。




02.09年06月10日 サワギク 茎は真っ直ぐに伸び葉は互生で頭花を沢山つける。全体が柔らかい。根は深くなくすぐに引き抜ける。葉は互生。




03.11年07月29日 サワギク 根は弱くよく茎が自立していると思うぐらい弱い。




04.11年07月29日 サワギク 茎にまばらに毛があり、稜がある。写真下は茎の断面で、芯は空洞。茎の毛がよく和からので05に添付。




05.09年06月10日 サワギク 茎にまばらに毛があります。茎は基部が紫色を帯びます。




06.09年06月10日 サワギク 葉は複雑な形をしている。




07.10年06月25日 サワギク 葉の表裏。葉の形は羽状深裂。小葉を見ますと同じ形の小葉はありません。全部違います。




08.10年06月25日 サワギク 葉の表側表面は無毛で鋸歯があります。葉の形は羽状深裂。葉の先は尖る。




09.10年06月25日 サワギク 葉の裏側ですが文献には毛があると言われていますが、この個体は毛がありません。




10.10年06月25日 サワギク 葉軸を中心に小葉基部が広くついており鳥の羽のように見えます。叉小葉基部が、小葉同士つながっており、一枚一枚違う葉には見えないのは私だけでしょうか?。




11.10年06月25日 サワギク 葉柄は無毛です。




12.09年06月10日 サワギク 蕾。




13.09年06月10日 サワギク 頭状花を沢山つける。




14.09月06月10日 サワギク 舌状花(黄色の花びらのように見えるもの)は7〜13個、柄は細いです。




15.09年06月28日 サワギク ボロのようになっているそう果。




16.09年07月21日 サワギク 風に乗って種子の旅立ち。




17.11年07月03日 サワギク 種子は1〜2.0ミリで隆条で、冠毛は5〜6ミリ。写真は雨で濡れていたため冠毛が束のようになっています。



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