能代市風の松原植物調査


ジュズスゲ(数珠菅) (カヤツリグサ科)多年草。


山野の木陰などに生え、有花茎は高さ30〜60cm。叢生し、匐枝はない。

基部の鞘は無葉身で赤褐色。

茎は鋭い3稜形。

葉はやわらかく、幅0.5〜10mmで3脈が目立つ。

苞は小穂より長い葉状で、基部に鞘がある。

頂小穂は雄性で線形、長さ2〜3cm。
側小穂は2〜5個、雌性で雄小穂より太く、直立する。長さ2〜5cm、幅3.5mm。
鱗片は淡緑色で果胞の1/2〜1/3の長さで約2mm程度、鋭頭または鈍頭。

果胞は長さ3.5〜5mmのふくらんだ狭卵形、無毛、熟しても直立し、乾くと黒褐色に変色する。

果実は倒卵形で頂部は短い嘴状となる。花柱は少し湾曲する。

果期は4〜6月。北海道〜九州。



01.13年07月27日 ジュズスゲ 道路上の真ん中に生育しています。




02.13年07月27日 ジュズスゲ 採取したものですが群生の一部です。非常に葉が多く、丈70cm。




03.13年07月27日 ジュズスゲ 茎を1本に小分け。丈は70cm。1本の茎に葉は7枚つく個体が多い。




04.13年07月27日 ジュズスゲ 根は叢生し匐枝は無い。とにかく人の力では抜けません。それだけ強いものがあります。




05.13年07月27日 ジュズスゲ 苞の鞘部。白い膜が巻いているように見えるが、白色になっているだけ。




06.13年07月27日 ジュズスゲ 茎は3稜があり無毛。断面は三角形で芯は中空。




07.13年07月27日 ジュズスゲ 葉の表側、巾13mm以内でザラザラ感した上向きの突起物がある。




08.13年07月27日 ジュズスゲ 葉裏は、並行脈が走り上向きの刺状のものがありざらつく。




09.13年07月27日 ジュズスゲ 葉の縁にも上向きの刺状のものがある。




10.13年07月27日 ジュズスゲ 葉の断面です。上が表側。下が裏側。




11.13年07月27日 ジュズスゲ 頂小穂は雄生。




12.13年07月27日 ジュズスゲ 側小穂は雌性で直立し、苞は葉身が長く有鞘。雌性はは、4小穂ついている個体が多い。




13.13年07月27日 ジュズスゲ 側小穂は直立する。葉は包葉。




14.13年07月27日 ジュズスゲ 小穂の(雌性)長さは40mm以内。




15.13年07月27日 ジュズスゲ 側小穂は雌しべで、その名残の柱頭が見える。3岐しています。




16.13年07月27日 ジュズスゲ 雄の果苞、長さは5mm程度で三稜形。




17.13年07月27日 ジュズスゲ 雄の果苞に入っていた果実。




18.13年07月27日 ジュズスゲ 雌しべ果苞は長さ5ッm程度。




19.13年07月27日 ジュズスゲ 雌しべの果実薄茶色で三稜形で2mm程度。頂にまだ柱頭の残りがついていました。




20.13年07月27日 ジュズスゲ 鱗片は果苞の3分の1程度。長さ2mm程度で先は円形。鱗片は別の個体。




21.13年07月27日 ジュズスゲ 鱗片は楕円形で先は円形、長さ2ッm程度。



inserted by FC2 system