能代市風の松原植物調査


シャガ(射干) (アヤメ科)常緑多年草。


林内に群生することが多い。

葉は長さ30〜60cm、幅2〜3.5cmで光沢のある鮮緑色。

花茎は高さ30〜70cmになり、上部で分枝して、淡白紫色の花をつける。
花は径4〜5cmで朝開いて夕方しぼむ。
外花片の縁は細かく切れ込み中央部に黄橙色の斑点と、とさか状の突起がありその回りには淡紫色の斑点がある。
内花被片はやや細く先は浅く2裂する。
花柱の先は2裂する。花柱の裂片の先は2裂しさらに細かく裂け、花弁のように見える。
3倍体植物なので結実しない。

花期4〜5月。本州〜九州。



01.08年11月13日 シャガ 風の松原内には何カ所か群生。





02.09年05月07日 シャガ 1本の生育姿。





03.10年03月14日 シャガ まだ3月なので、倒れたままの姿です。




04.10年03月14日 シャガ 採取した姿。




05.10年03月14日 シャガ 根茎は長い走出枝を出してふえる。とありましたので、根から掘ってみたら、根茎で隣のシャガと根がつながっている。




06.10年03月14日 シャガ 根の脇にある芽はなんでしょうか。赤矢印。これから生える花茎でしょうか?。




07.10年03月14日 シャガ 白いのは窒素固定細菌の塊です。根粒菌は、樹木から炭水化物を貰い樹木へ窒素を返す共生関係にある。




08.08年11月15日 シャガ 葉は、一方に傾いて倒れているのが特徴です。このとき上側になっている方が「生態上の表」で、光沢が強い。




09.08年11月15日 シャガ 写真07を反対側から見た写真。




10.10年03月14日 シャガ 葉の表裏はないということですが、折れている上の方が表。




11.10年03月14日 シャガ 葉先は尖る。




12.10年03月14日 シャガ 裏側です。葉は厚くしっとりしています。




13.10年03月14日 シャガ 葉の基部。外側の葉の間から、次の葉が出ている。葉は裏表が良く分かりませんが、結論から言えば、すべてが「裏」だということになっています。ちょうど、1枚の葉が、折り紙を折るように内側に折られ、おもて面同士がくっついてしまっています。そのため、外側はどちらも「裏」になる。




14.10年03月14日 シャガ 真ん中の葉が挟まれている。外の葉が真ん中の葉を挟んでいる。単面葉。




15.15年05月23日 シャガ 花の径は60mm。写真上は花正面。写真下は葉の裏側。




16.15年05月23日 シャガ 外花被片の縁は細かく切れ込み中央部に黄橙色の斑点と、とさか状の突起がありその回りには淡紫色の斑点がある。




17.15年05月23日 シャガ 外花被の縁半分に細かい歯牙がある。




18.15年05月23日 シャガ 雄しべは外花被と雌しべとの間に挟まれるようにある。雄しべ3個。




19.15年05月23日 シャガ 外花被。長さ35mm。倒卵形で外側外花被無毛。先は浅く2裂する。




20.15年05月23日 シャガ 外花被のとさか状の突起物のアップ。




21.15年05月23日 シャガ 黄橙の班紋ヶ所は浮きでており毛がある。




22.15年05月23日 シャガ 雌しべの互生写真です。長さ45mm。




23.15年05月23日 シャガ 雌しべはの長さは25mm。写真上は、外側にふくらみ、写真下は、内側は凹みスプーン状になっている。内側矢印は柱頭。どちらも無毛。




24.15年05月23日 シャガ 雌しべ。写真上は正面から。写真下は、真上からの雌しべ。丸印が花柱。





25.15年05月23日 シャガ 柱頭の付属体は大きく2つに分かれ、それぞれはさらに細裂する。




26.15年05月23日 シャガ 雄しべの長さ13mmで、葯は6mm。花糸、葯とも白色。花糸は無毛。




27.15年05月23日 シャガ 花を横から記録。子房の長さ10mm。




28.15年05月23日 シャガ 写真上は、子房を縦に切断したらこのように種子が沢山入っていたが、3倍体植物なので結実しない。写真下は子房を横断面で3室に別れている。




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