能代市風の松原植物調査


スギ(杉) (スギ科)常緑高木。雌雄同株。


山地の沢沿いに多いが、岩上や湿原などにも生える。
ふだん目にするものは人工的に植栽されたもの。大きいものは高さ50m、直径2mに達する。
樹幹は円錐形。樹皮は赤褐色で厚く、縦に長く裂けてはがれ落ちる。小枝は無毛。
若い枝は上向きにでるが、古くなるとやや垂れる。

葉は長さ約1cmの鎌状の針形で、らせん状に配列する。
基部はしだいに細くなり、枝に流れる。枯れると枝ごと落ちる。
冬には赤褐色になり、春にはまた緑色になる。まれに冬になっても赤くならないものもある。

雄花は淡黄色で長さ5〜8mmの楕円形、枝先に多数つく。
花粉は風媒花のなかでも特に小さくて軽く、風に乗って遠くまで運ばれる。
雌花は緑色で直径2〜3cmの球形、枝先に1個ずつ下向きにつく。

球果は直径2cmほどで、10〜11月に熟す。木質の果鱗が20〜30個あり、各果鱗には種子が2〜5個つく。
種子は長さ5〜6mmの長楕円形で、ふちには狭い翼がある。卵状球形。

花期は3〜4月。本州〜九州。



01.08年09月29日 スギ 秋田を代表する木で風の松原内にも相当あります。




02.09年11月27日 スギ 茶褐色で、縦長に裂け、剥がれ落ちる。




03.16年01月03日 スギ 1本の木から雌花と雄花がでています。雌雄同株。




04.11年03月02日 スギ 矢印のところから本年枝がでる。




05.16年01月03日 スギ 葉は互生し、鎌状針形で緑色。




06.16年01月03日 スギ 葉の横断面で、葉は螺旋状に配列。




07.16年01月03日 スギ 1本の葉は鎌状針形で、先が尖る。表面は光沢がある。




08.16年01月03日 スギ 葉の裏に気孔帯が2本ある。下写真矢印。




09.16年01月03日 スギ 葉の断面。上が外側。下が内側。芯は中空で矢印が気候帯のあるところ。




10.11年04月04日 スギ 写真上、葉の根本にある黒い黒点は害虫の被害?。写真下は葉がなくなっている。




11.12年05月17日 スギ 若い雌花。




12.16年01月03日 スギ 球果は枝先に1個つける。




13.16年01月03日 スギ 球果は径2cm。球果の先に葉が伸び、球果と同じく枯れている。




14.16年01月03日 スギ 球果を縦に切断した断面。種子をだし終えている。




15.16年01月03日 スギ 種鱗の先端は指のように切れ込む。苞鱗の先は反り返り下部は種鱗と合着している。写真上は外側。写真下は内側。長さ12mm。




16.16年01月03日 スギ 種子は長さ6mm、幅3mmで周囲に翼がある。




17.16年01月03日 スギ 雄花淡黄色で枝先に沢山つける。




18.16年01月03日 スギ 写真上は雄花の横断面。写真下は縦断面。




19.16年01月03日 スギ 1個の雄しべの長さは5mmで径3mm。




20.16年01月03日 スギ 雄花の中を見ると空洞が目立ちもう花粉を出しており、記録中も花粉がこぼれる。空洞のところは花粉を出し終えたところ。



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