能代市風の松原植物調査


シロヤマブキ(白山吹) (バラ科)


シロヤマブキ:落葉低木。
高さ約2mになる。基部の幹は灰黒色で、若い枝は灰褐色。対生に分枝して繁る。
枝の先端は枯れるか、実がついている。

葉は対生し、長さ4〜6cmの卵形で先は鋭く尖り、縁に鋭い重鋸歯がある。
基部は円形で先端は鋭く尖る。葉脈が裏面にへこみ、しわがはいったように見える。
裏面に絹毛が生える。
葉柄は2〜5mm。

4〜5月、枝先に径3〜4cmの白色の花を1個開く。
花弁は広円形で4個。萼片は4個、長さ1〜1.5cmの狭卵形で、4個の針状の副顎片がある。
雄しべは多数、雌しべは4個ある。

そう果は4個、長さ約7ミリの楕円形で9〜10月黒く熟し、光沢がある。
冬芽は楕円形または卵形で芽鱗が覆う。

日本では自生地が限られている。山地にまれに自生するが、庭や公園に植えられることが多い。

花期4〜5月。本州(広島・岡山・島根・福井)朝鮮半島南部、中国中部。



01.15年05月17日 シロヤマブキ 高さ2mの固体で、藪の中で白い花を咲かせて目立つ。




02.11年04月13日 シロヤマブキ 樹皮は黒に近い濃い茶色で、表皮は縦に裂ける。白い点状の皮目がある。




03.09年12月25日 シロヤマブキ 冬季の枝を見ると対生。




04.15年05月17日 シロヤマブキ 新枝は緑色で白色の軟毛がある。




05.15年05月17日 シロヤマブキ 新枝に3対で対生の偶数葉がつく。




06.15年05月17日 シロヤマブキ 標準的な葉の形は卵形。長さ55mm〜65mm。葉柄の長さ5mm。




07.15年05月17日 シロヤマブキ 葉の表側に短毛がある(写真では上手く表現できなかったがルーペテで確認)。




08.15年05月17日 シロヤマブキ 葉の裏側に毛があり、葉脈は浮きでる。




09.15年05月17日 シロヤマブキ 葉先は尖る。




10.15年05月17日 シロヤマブキ 葉の縁は重鋸歯があり、縁に毛がある。




11.15年05月17日 シロヤマブキ 葉の基部はハート形〜切形。




12.15年05月17日 シロヤマブキ 葉柄は5mmで毛が散生。




13.15年05月17日 シロヤマブキ 葉腋に托葉があります。托葉の長さ15mmで表裏とも毛があり、鋸歯もあり、縁に毛もあります。写真上を葉腋部。写真下は托葉。




14.09年05月10日 シロヤマブキ 花を正面と側面から記録。




15.13年05月27日 シロヤマブキ 花は4弁花で四角形に見え、花の径は30mm。萼片4個で、A=長いのが2個、B=短い萼片2個で構成される。




16.13年06月01日 シロヤマブキ 1個の花被片は広卵形(円形に近い)で長さ16mm、幅15mm。




17.13年05月27日 シロヤマブキ A=長い萼片は20mm。B=短い萼片は13mm。狭卵形で表裏とも毛があり、先端部に鋸歯があり、縁に毛がある。




18.13年05月27日 シロヤマブキ 花の中心部。雌しべ4個は雄しべよりも長く突き出る。




19.13年06月01日 シロヤマブキ 花の断面。雌しべ花柱は薄緑で4個で無毛。雄しべは雌しべと同じくらいの長さで花糸白色で無毛。葯は薄茶色。




20.13年05月27日 シロヤマブキ 1個の雄しべの長さは5mmで花糸白色で無毛。葯は円形でクリーム色。





21.13年05月27日 シロヤマブキ 雌しべ長さ9mmで花柱4個で長さ5mmで薄緑色で無毛。柱頭は僅かであるがカギ形に曲がっている。子房は4mmで円形を圧縮したような算盤の珠のような形をしている。写真下は子房を縦に切断したもので種子が見える。




22.13年06月01日 シロヤマブキ 雌しべ花柱の4mm。




23.08年11月13日 シロヤマブキ 4個の光沢のある果実がつくのが特徴。漆黒の4分果。寄り添う方向にやや偏心する卵体倒卵体で長さ7mmから8mm。花柱が生えていた部分は強い窪みになる。




24.09年12月25日 シロヤマブキ 最初は黒い外果皮の中が種子かと思っていたが、切断してみたら、その中から、種子が出てきた。真ん中が種子です。両サイドが中果皮の殻の表面と内側の状態。




25.09年12月25日 シロヤマブキ 頂芽は楕円形または卵形で芽鱗が覆う。側芽は枝の表皮が縦に裂けている。




26.09年12月25日 シロヤマブキ 葉痕三日月形で維管束3個?。



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