能代市風の松原植物調査


スギナ(杉菜)[ツクシ (土筆)] (トクサ科)夏緑性多年生シダ植物。

シダ植物の一種で、花は咲かせず胞子によって増える。
湿気の多い山野、湿地、空地、畑地、河原の土手などに自生し、防除の難しい雑草である。
スギナはツクシと地下茎でつながっている。春に地下茎からツクシ(土筆)と呼ばれる胞子茎を出し、胞子を放出して繁殖する。

茎は柔らかな円柱状で、栄養茎は節で枝分かれし、内部は中空。
薄茶色の袴(はかま)と呼ばれる輪状の退化した葉が茎を取り巻いている。
やがて胞子茎の穂から、緑色の胞子を多量に放出し、その後、胞子茎は枯れてしまう。

後、地下茎からスギナが伸びてくる。スギナは茎と葉からなり内部は中空で、光合成を行う栄養茎である。
全体に鮮やかな緑色で、主軸の節ごとに関節のある緑色の棒状の葉を輪生させる。
夏には、地下茎を伸ばして繁茂し、群落を形成する。
秋にはスギナも枯れ、地下茎で越冬します。

参考:胞子茎の穂にある楕円形の胞子嚢から、緑色を帯びた粉のような微小な胞子が多量に散布される。胞子は4本の弾糸をもち、放出された胞子は弾糸をひろげて風に乗って飛ばされる。
水分があると胞子は発芽して、約2mmの前葉体になる。
メスの前葉体には卵が、オスの前葉体には精子ができる。
水があると精子は泳いでいって卵と受精し、やがて幼い植物になり、成長してスギナになる。
また地下茎からも繁殖する。



01.11年04月26日 スギナ シダ植物の一種で、花は咲かせず胞子によって増える。防除の難しい雑草である。全体を見るとスギの樹形に似て見えることから。




02.11年04月26日 スギナ 全体を見るとスギの樹形に似て見えることから。




03.11年04月26日 スギナ スギナとツクシは地下茎でつながっている。この固化体は23cm。
根は黒く太く相当の根張りである。スギナの真ん中からツクシが出る。7cm程度。




04.11年04月26日 スギナ 根もから2本のスギナが出る。




05.11年04月26日 スギナ 根は太く真っ黒く真っ直ぐに伸びている。7cmの根。




06.11年04月26日 スギナ 根に節があり、鱗片葉があるように見える。




07.11年04月26日 スギナ 根は木質化をしていて、非常に硬い。




08.11年04月26日 スギナ 茎は杉の柾目の肌をしている。無毛。




09.11年04月26日 スギナ(ツクシ部) ツクシの茎の切断面ですが、中央の芯がまず中空であり、その周囲も空洞である。二重の空洞になっている。




10.11年04月26日 スギナ スギナも同じ構造で空洞になっている。




11.11年04月26日 スギナ 枝になる部分。




12.11年06月08日 スギナ 大きく広げた葉。




13.16年05月28日 スギナ 葉は総状につく。この個体は9層。




14.16年05月28日 スギナ 茎は無毛で縦に10条の凹凸がある。写真下は茎の横断面ですが茎は円形で、A=芯は中空。それをとりまく周囲の凹部も空洞です。




15.16年05月28日 スギナ 枝部。写真下は茎の袴部を開いてみたものです。袴は10歯。




16.16年05月28日 スギナ 茎から6〜10本の葉を出す。葉の径は25cm程で、1本の葉の長さは3〜12cmと長い。




17.16年05月28日 スギナ 葉の1面。3面あるとは。中央面が凹む。無毛。




18.16年05月28日 スギナ 葉の横断面は三菱のマークに似ている。




19.16年05月28日 スギナ 葉先は3歯。




20.16年05月28日 スギナ 葉の基部。松葉と同じで苞葉?がある。何というのでしょうか。




21.11年04月26日 スギナ(ツクシ部) 薄茶色の袴(はかま)と呼ばれる輪状の退化した葉が茎を取り巻いている。一つの鞘に一本の葉脈しかつかない。




22.11年04月26日 スギナ(ツクシ部) 傘型をした胞子葉。
土から出てきたばかりの胞子茎は、形状が「筆」に似ていることから「土筆」の漢字を当て、ツクシと読む。




23.11年04月26日 スギナ(ツクシ部) 胞子茎をアップしたものですが、大木に群がってついている茸のようである。白いのが胞子。




24.11年04月26日 スギナ(ツクシ部) 写真上は胞子茎を切断して上から見た写真ですが、一つの茎に10個の胞子がついています。本当に驚くべき事ですが整然と並んでいます。写真下は胞子茎を逆に見た写真です。いわゆる切断面を下から見た感じになります




25.11年04月26日 スギナ(ツクシ部) 胞子茎の縦断面。Aー破れた胞子嚢。B=胞子嚢床。C=胞子嚢の部分で回りに胞子があった。



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