能代市風の松原植物調査


セイヨウジュウニヒトエ
(西洋十二単) (シソ科)常緑多年草。


常緑で秋から春にかけて全体に紫色を帯びる。全体に多細胞の縮毛が密にある。
開花時期に地上を這う茎を伸ばし、節から発根して新しい個体を生じてマット状に群生する。

葉表は白緑色帯び2〜4対で倒卵状さじ形〜長楕円形。
葉先は鈍頭〜円頭。長さは3〜5センチ、幅は1.5〜3cm。
基部は狭くなり翼のある葉柄になっている。

花柄はごく短く、萼は鐘形〜球状鐘形で5裂し多数の脈がある。
四角形で高さ30cmほどの花茎を伸ばし、対生する葉状の苞の腋に、長さ1cmほどの青紫色〜白色の唇形花を4〜8cmの直立した穂状花序を3〜10個につける。
花冠は長い筒があり背面で9ミリ程度、極小さい上唇は下唇に比べて小さく、2裂し、下唇は幅広く3裂し開出して花筒の長さにほぼ同じで、中裂片が一番大きい。
花弁には筋があり、淡紫色または白色。雄しべ(雄蘂)は4個で、雌しべは1個で柱頭が2裂。
裂開した葯は黄色。
花のまわりに、縮れた柔らかい白い毛が多い。

分果は倒卵形で1.5ミリほどの大きさ。背面は隆起した網目模様があり、腹面には大型の着点がある。

花期4〜5月。北ヨーロッパ原産。



01.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 生育状況。花茎が直立し、茎につく葉は十字対生。




02.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 生育高さ22cmで茎が直立。長い走出枝をだして生育。




03.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 根は白く細いが相当に根張りがある。




04.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 走出枝から根を出し伸びる。走出枝の節から発芽している。




05.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 茎には稜があり筋線があり、毛がある。茎は変形の四角で、芯は中空




06.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 枝は無毛で稜がある。枝の断面は楕円形。




07.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 葉と花も対生につく。




08.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 真上から見た姿。葉は十字対生。




09.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 枝につく葉も対生。




10.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 茎につく葉は、長楕円形で、葉はよじれて、基部は茎に抱く。




11.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 茎につく葉。表側無毛。




12.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 茎につく葉。葉先は鈍頭。




13.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 茎につく葉。鋸歯は波状。




14.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 茎につく葉の基部は楔形。




15.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 茎につく葉。裏側腺点がある?。




16.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 枝につく葉。卵形で、柄が長く、柄に翼がある。




17.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 枝につく葉。表側脈状に毛がある。




18.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 枝につく葉。葉先端は鈍頭。




19.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 枝につく葉、基部楔形。




20.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 枝のつく葉。葉柄無毛で柄に翼がある。




21.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 枝につくの葉、縁に波状の鋸歯。




22.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 花を正面。花は葉腋から出て対生。




23.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 雄しべは4個。雄しべ葯は黄色で花粉を飛ばしているようです。上の2個は長くて下の2個の雄しべは短い。




24.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 花の長さ17mm。写真上Aは上唇はごく小さく浅く2裂し毛がある。萼は5裂し毛がある。下写真は上唇を取り除いて内部を見た。雄しべ4、雌しべ1個。上下に2つに分かれている形を「ニ唇形」と言う




25.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 雌しべ柱頭浅く2裂。




27.12年05月10日 セイヨウジュウニヒトエ 写真上、萼片の外側に毛が密生。写真下、萼片内側無毛。



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