能代市風の松原植物調査


セイタカシケシダ(背高湿気羊歯) (イワデンタ科)夏緑生。 


特徴として羽片中裂〜深裂し、葉脈は2岐で最下羽片一番長い。

葉柄はわら色、基部鱗片は披針形、褐色。葉柄の中軸に鱗片がまだらにつく。

葉身は三角状卵形の単羽状複葉、光沢のない白緑色の厚みのある草質。羽片の切れ込みが深く、羽片先端は鋭頭、裏表とも毛がある。
葉はやや2形で、胞子嚢群をつける葉の葉柄は長くなる。

胞子嚢群は線状長楕円形で中肋と辺縁の中間につく。包膜は胞子嚢群を包み込み、毛が生える。

シケシダは葉が小さい。
ムクゲシケシダに似ているが全体にやや大きく葉柄は長さ30〜65cmで葉身の巾は15〜30cmで、羽片の毛が少なくて、苞膜は胞子嚢群を包み込む。
またシケシダに比べると葉がほぼ二形になり、根茎は地中深くを横走し、羽片の切れ込みが深く、苞膜が有毛であり、葉柄や葉の軸に鱗片があることなどで異なっている。

本州(東北地方中部以南)四国九州。



01.12年08月26日 セイタカシケシダ 生育状況。葉は斜上しないで寝る傾向にある。




02.12年08月30日 セイタカシケシダ 採取した葉は丈70cm。葉柄と葉身の割合は50%ずつ。左表側。右裏側。




03.12年08月30日 セイタカシケシダ 柄部長さ35cm。鱗片は少ない。




04.12年08月30日 セイタカシケシダ 柄は茶褐色。葉柄の中軸に鱗片がまだらにつく。




05.12年08月30日 セイタカシケシダ 茎の断面が台形で、維管束2個。




06.12年08月26日 セイタカシケシダ 葉身長さ35cm。最下羽片がハの字形ににつく。




07.12年08月26日 セイタカシケシダ 中軸につく羽片。




08.12年08月30日 セイタカシケシダ 葉は互生。




09.12年08月30日 セイタカシケシダ 羽片拡大。中裂。




10.12年08月30日 セイタカシケシダ 裂片。.




11.12年08月30日 セイタカシケシダ びっしりとついた胞子嚢。




12.12年08月30日 セイタカシケシダ 胞子嚢のアップ。




13.12年08月30日 セイタカシケシダ 胞子嚢が破れて胞子を出してしまったかんじがする?。



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