能代市風の松原植物調査


タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢) (ゴマノハグサ科)越年草。


茎は基部をのぞいて直立して高さ10〜30cmになる。

葉は対生し、長さ0.6〜2cm、幅0.4〜1.8cmの広卵形でやや大きな円い鋸歯があり、両面とも短毛がある。最下部のものには短柄があるが大部分無柄。上部の葉はしだいに小さくなって苞となり、苞葉は互生で、3〜1対の歯がある。

上部の葉腋に青色の小さな花を1個つける。
花は直径3〜4mmでコバルト色で、2雄ずい1雌ずいがある。花柄はほとんどなく、苞や萼に埋まるように咲く。萼は長さ4mmほどで裂片には腺毛と短毛がある。


さく果は倒心臓形で、長さ約3mm、幅4mmで平たく、ふちに腺毛がある。なかには扁平な楕円形の種子が20個内外入っている。

花期は4〜6月。ユーラシア、アフリカ原産。



01.12年05月13日 タチイヌノフグリ あまり小さいので見逃してしまいそうです。




02.12年05月13日 タチイヌノフグリ このように花茎は真っ直ぐに立ち上がる。




03.12年05月13日 タチイヌノフグリ ここの群落の個体は丈が9〜4cm。




04.12年05月13日 タチイヌノフグリ 葉は対生につく。




05.12年05月13日 タチイヌノフグリ 根は細く2〜3cmですが根張りはある。




06.12年05月13日 タチイヌノフグリ 茎にも毛がある。




07.12年05月13日 タチイヌノフグリ 茎の断面はほぼ真円に近い。




08.12年05月13日 タチイヌノフグリ 葉の変遷です。左側より下から、右に行くと上側につく葉。




09.12年05月13日 タチイヌノフグリ 標準的は葉ですが、左側が表側、右側が裏側です。長さが10ミリ以下で幅7ミリ以下のようです。葉は卵形。




10.12年05月13日 タチイヌノフグリ 葉の表側ですが写真が呆けてていますが毛があります。葉先鈍頭。葉の縁に鋸歯あり。葉の基部切形。茎下部の葉には葉柄があるが中程の葉は茎につく。




11.12年05月13日 タチイヌノフグリ 葉の裏側ですがこれにも白い棘のような感じの毛がある。




12.12年05月13日 オオイヌノフグリとタチイヌノフグリ 、フラサバソウの葉の比較。




13.12年05月13日 タチイヌノフグリ 苞の中に一個の花をつける。




14.12年05月14日 タチイヌノフグリ 中央部は白く、最奥は黄緑色で毛がある。青と白の境界は赤紫でリング状になっている。大きい裂片には7本程度、下の小さい裂片には3本程度の脈が見える。雄しべ2個と雌しべ1個。




15.12年05月14日 タチイヌノフグリ 花を半分に切断したものです。




16.12年05月13日 タチイヌノフグリ 花を反対側から記録したものです。花弁の裏側は無毛。




17.12年05月14日 タチイヌノフグリ 萼片5個です。萼片には毛がある。




18.11年06月25日 タチイヌノフグリ さく果は倒心臓形で、長さ約3mm、幅4mmで平たく、ふちに腺毛がある。




19.11年06月25日 タチイヌノフグリ 種子長さ2mmで卵形から楕円形。扁平な楕円形の種子が20個内外入っている。




20.12年05月13日 タチイヌノフグリ オオイヌノフグリ(左側写真)には長い花柄があるのが特徴です。タチイヌノフグリ(右側写真)にはありません。タチイヌのフグリは苞から花が一個顔を覗かせています。これも違うものの一つです。



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