能代市風の松原植物調査


タガネソウ(鏨草) (カヤツリグサ科)多年草。


草丈 10〜40cm。根茎は匍匐し、疎らに生える。全体にほとんど無毛。

葉は広く幅1〜3pの披針形。花茎は根生葉と離れて出る。苞は有鞘、鞘部が長い。

小穂はすべて雌雄性、長さ1〜2p、頂部が雄性。
雌鱗片は卵形で、果胞と同長。果胞は長さ約3o、淡緑色で、無毛。
柱頭は3分岐、淡紅紫色。

葉が鍛冶屋の使うタガネに似ていることから。

花期 5〜6月。北海道〜九州。



01.14年06月08日 タガネソウ 生育状態は、日当たりの悪い草地に生育。




02.14年06月08日 タガネソウ 株状のものをより分けて行くと右側の写真になります。根は地下茎で伸び無花茎と有花茎に分かれて生育しているのが解ります。有花茎には葉はつきません。根はもの凄いものです。A=有花茎。B=無花茎。




03.14年06月08日 タガネソウ 根は根茎で横走しており無花茎と有花茎とつながっている。A=有花茎。B=無花茎。




04.14年06月08日 タガネソウ 根茎の断面は丸くこの固体は2重になっている。




05.14年06月08日 タガネソウ 茎の断面は三角形で、周囲に巻いているのが葉鞘です。




06.14年06月08日 タガネソウ 表無毛で、葉の幅23mmの固体。




07.14年06月08日 タガネソウ 裏側に毛がある。




08.14年06月08日 タガネソウ 葉の断面は広いV字形。上が表面。




09.14年06月08日 タガネソウ A=苞の葉身。B=苞の鞘。(A+B=包葉)。




10.14年06月08日 タガネソウ よく見るとこのように有花茎が出ています。




11.14年06月08日 タガネソウ 無花茎は丈27cmの固体で、葉質はやや厚く、他のスゲに比べ葉は幅広く23mm、長さ27cmの個体。




12.14年06月08日 タガネソウ 穂は頂小穂を含めて、花茎に6個ついていた個体。




13.14年06月08日 タガネソウ 花期を逃してしまいました。果実期の小穂です。小穂。A=雄しべ長さ8mm。B=雌しべを包む鱗片。c=鱗片の中に雌しべがある。




14.14年08月14日 タガネソウ 果実は3.5mmの果体。




15.14年08月14日 タガネソウ 種子は1.5mmで3稜形で焦げ茶色で、長い花柱がついている。




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