能代市風の松原植物調査


センボンヤリ(千本槍) (キク科)多年草。


山地や丘陵の日当たりのよい草地などに生える。
茎は普通葉をつけず細い鱗片葉だけがつく。

葉は根もとに集まってロゼット状になる。春の葉は卵形で、縁には欠刻があり、裏面には白いクモ毛が密生する。
秋の葉は長さ10〜16cm、幅3〜4cmの倒卵状長楕円形で、羽状に中裂する。

頭花にも2型ある。春の花は直径約1.5cmで、高さ5〜15cmの花茎の先に1個つく。
頭花はまわりに裏面が紫色を帯びた舌状花が1列に並び、中心部に筒状花がある。
夏から秋には高さ30〜60cmの花茎をのばし、先端に閉鎖花を1個つける。
閉鎖花は筒状花だけが集まったもので、長さ約1.5cmの総苞に包まれたまま実る。

そう果は長さ約6mm。冠毛は淡褐色で長さ約1cm。

花期は4〜6月、9〜11月。日本全土。



01.10年05月04日 センボンヤリ 日当たりのよい草地で生育。枝先に1個の頭花をつける。茎には普通葉がつかない。鱗片葉がつく。




02.09年04月24日センボンヤリ 採取した固体は丈10cm。根は太く横に張り強い根張りがある。葉は羽状に変化していない。




03.10年05月04日 センボンヤリ 茎に毛があり、鱗片葉?(矢印)がある。




04.10年05月04日 センボンヤリ 葉は根もとに集まってロゼット状になる。春の葉は羽状に変化しないとあるが、もう羽状になっている。




05.09年05月02日 センボンヤリ 春の葉は卵形で、縁には欠刻(切れ込み)がある。葉の基部は広い腎形〜切形。




06.10年05月04日 センボンヤリ 葉の表側無毛。





07.10年05月04日 センボンヤリ 葉先尖る。




08.10年05月04日 センボンヤリ 欠刻状の鋸歯。




09.10年05月04日 センボンヤリ 裏面には白いクモ毛が密生する。




10.09年05月02日 センボンヤリ 花の長さ10mm。




11.10年05月04日 センボンヤリ 写真上は花全体を横から。写真下は花を縦に切断した断面。周囲に舌状花。内側に筒状花。




12.09年04月24日 センボンヤリ 舌状花の先は3歯。




13.13年06月05日 センボンヤリ 冠毛は薄茶色。




14.13年06月05日 センボンヤリ 冠毛薄茶色で長さ5mm。種子の長さ2.5m。




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