能代市風の松原植物調査


チチコグサ(父子草) (キク科)多年草。


陽当たりのよい道ばたや荒れ地に生育。
高さ15〜30cm。走出枝を出して増える。

根生葉は花期にも残り、長さ2.5〜10cmの線状披針形。
表面は薄く綿毛が生え、裏面は綿毛が密生して白っぽい。
茎葉は線形で少ない。

高さ8〜25cm程の茎の上に灰褐色の頭花は茎の先に丸く集まり、花序の下に披針形の苞葉が放射状につく。総苞は長さ約5mmの鐘形。
総苞片は暗紫褐色を帯びる。頭花の中心には両性の小花、回りには雌性の小花があってともに結実する。

そう果の冠毛はばらばらになって落ちる。

花期5〜10月。日本全土。



01.11年06月20日 チチコグサ 地表を横に這う匍匐枝を出して増えるので,群生する。風の松原松葉内では結構多く見られる。




02.11年06月20日 チチコグサ そう果をつけたチチコグサ。




03.11年06月20日 チチコグサ 花茎は細く高さ8〜25cmで束生する線形の根生葉の間から数本直立する。花茎は分枝せず直立して高さ8〜25cm、白毛が多く、途中には数枚の茎葉がつく。




04.11年06月20日 チチコグサ 根生葉部。




05.11年06月20日 チチコグサ 花茎の中央部。葉は互生です。茎葉も細長く、根出葉より小さくて、先端のものほど次第に小さくなる。




06.11年06月20日 チチコグサ 花茎の先端には多数の頭花が集まった集団の花が1個しかつかない。




07.11年06月20日 チチコグサ 走出枝を出して伸びる。




08.11年06月20日 チチコグサ 茎には綿毛ある。




09.11年06月20日 チチコグサ 茎の断面はやや楕円形で芯は中空。




10.11年06月20日 チチコグサ 穂の大きさの違い。上が頂部に近くつく葉です。下は根生葉です。上に行くほど葉が小さくなる。




11.11年06月20日 チチコグサ 上が葉の表側・下が裏側です。どちらも毛があり全縁。先は尖り葉の形は広線形。




12.11年06月20日 チチコグサ 花茎の先端には多数の頭花が集まった集団が1つつく。




13.11年06月20日 チチコグサ 頭花は褐色でへら状の総苞に包まれた楕円形の小さなもので、先端は少し尖るように突き出て、そこから小花が覗く。小花はすべて管状花。頭花の集まった中央部の中心には両性花で周囲には雄性花がある。




14.11年06月20日 チチコグサ 包葉を裏から見たものです萼片が4個あり綿毛がある。




15.11年06月20日 チチコグサ 冠毛。




16.11年06月20日 チチコグサ 種子。痩果は長く、長さ0.8〜1.0o、表面に乳頭状突起があり、長さ約3oの冠毛が1列につく。冠毛の基部は離性。




inserted by FC2 system