能代市風の松原植物調査


ツユクサ(露草) (ツユクサ科)1年草。


道ばたや草地などにごくふつうに生える。
茎の下部は地をはってよく分枝し、節から根をだしてふえる。上部は斜上して高さ30〜50cmになる。

葉は互生し、長さ5〜8cmの卵状披針形で、基部は膜質の鞘になって茎を抱く。

葉と対生して、2つ折れになった船形の苞に包まれた花序を出す。
花は1個ずつ苞の外にでて開き、半日でしぼむ。
花は左右相称形。
花弁は3個のうち2個は大きく、鮮やかな青色でよく目立ち、1個は白色で小さい。
萼片は3個で小さく、白色の膜質。
雄しべ6個のうち完全なのは、花柱とともに長くつきでている2個だけ。
花弁のそばの3個は葯が鮮黄色でよく目立つが、花粉をださない仮雄しべ、それよりやや長い1個は葯がやじり形で少し花粉をだす。
花がしぼむとすぐ花柱も雄しべも螺旋形に巻き、このとき柱頭が葯にふれて自花受粉が行われる。

さく果は苞の中で成熟して2裂する。

花期は6〜9月。日本全土。



01.10年08月08日 ツユクサ 風の松原内では沢山生育しており日陰を好んでいるようです。




02.10年08月08日 ツユクサ ツユクサは、高さが20〜30センチくらいになり、直立することはなく、茎は地面を這って分枝しながら増殖します。茎には、節がありそこから発根して生育する。葉は互生。




03.10年08月08日 ツユクサ 匍匐枝で伸びて次々と生育している。根を見ると長く感じますが意外とすぐ抜け、根張りはない。




04.10年08月08日 ツユクサ 茎は無毛。茎の断面は扁円形。




05.10年08月08日 ツユクサ 茎に節がありここで茎が曲がる。節は無毛。托葉梢がある。




06.10年08月08日 ツユクサ 葉は茎に抱いているように見える。葉鞘が茎に巻いていて葉鞘が長い。




07.10年08月08日 ツユクサ 上が葉の表側。下が裏側です。長卵形の披針形。




08.10年08月08日 ツユクサ 葉の表側無毛。鋸歯はなく全縁。




09.10年08月08日 ツユクサ 葉の先は鋭尖頭。




10.10年08月08日 ツユクサ 葉の基部は膜質の鞘になって茎を抱く。基部はくさび形で基部に白く長い毛がある。



11.10年08月08日 ツユクサ 葉裏は無毛。




12.10年08月08日 ツユクサ 写真上、花の大きさは2cm弱、花弁は3枚で、上の2枚は青く大きいのが内花被片、後ろの白く3枚見える半透明のものが、外花被です。写真下、雄しべは6本あり、上方の3本は花糸が短く、鮮やかな黄色でπ字形の葯をもっている。下方の2本は、花糸が長く楕円形の葯をもち、雌しべと並んでいる。




13.15年09月20日 ツユクサ A=内果皮。B=外花被。




14.15年09月20日 ツユクサ 写真上、A=短い雄しべ3個。B=中間の長さの雄しべ1個。写真下は雄しべのアップ。中央の挿入写真は短い雄しべの長さ5mmで花糸は透き通るような白色で無毛。




15.10年08月08日 ツユクサ 内花被片(上左右の青色と真中下側の白色)。花の後ろですが、白い半透明の外花被3枚全部が見える)。




16.15年09月20日 ツユクサ A=これを何と言うでしょうか?。この中に種子が入っています。子房?。B=Aが子房ならばBは何と言うでしょうか?。C=雌しべ。D=中間の長さの雄しべ。E=長い雄しべ2個。




17.15年09月20日 ツユクサ 雌しべの長さは12mmで花柱は白色無毛で先端で曲がる。基部にあるものを何と言うでしょうか?。




18.15年09月20日 ツユクサ 雄しべの長さ10mmで花糸白色で無毛。




19.15年09月18日 ツユクサ 果実。




20.10年10月02日 ツユクサ 写真上、苞に包まれた刮ハ。写真下は、苞を剥いでみた種子。




21.08年10月02日 ツユクサ 写真上、苞に包まれた刮ハ。写真下、1個の刮ハは長さ10mmで、楕円形を押しつぶしたような形。




22.15年09月18日 ツユクサ 写真上は、果実を縦に切断。果実は2室あり、1室に1〜4個の種子が入り、1果実に2〜5個の種子が詰まる。1室に1個の種子だけ入る種子は大きい。花が開かずに自家受粉する閉鎖花も多い。写真下は横の切断面。




23.15年09月20日 ツユクサ 苞の表側と裏側。合成写真です。苞は直径約2pの円心形、下部は袋のように閉じている。




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