能代市風の松原植物調査


ツルマサキ(蔓柾) (ニシキギ科)

ツルマサキ:常緑つる性木本。
山野の林内に生える。各地の山野でふつうに見られる。

気根をだして樹上によじ登る。樹皮は暗褐色。

本年枝は緑色で丸く、こぶ状の細かい突起がある。

冬芽は、卵形。芽鱗は多数。側芽は対生する。

葉は対生、まれに互性する。
葉身は長さ2〜6cm、幅1.5〜3cmの楕円形または長楕円形。ふちには浅い鋸歯がある。
幼木の葉は表面の脈に沿って白っぽくなる。葉柄は長さ3〜10mm。

葉腋から集散花序を出し、黄緑色の小さな花を7〜15個つける。花は直径5mmほど。
花弁、萼片、雄しべは4個。花盤が発達し、雄しべは花盤の縁につく。

果実はさく果。直径5〜6mmの球形で10〜11月に熟す。熟すと4裂し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔をだす。

花期は6〜7月。北海道〜沖縄。



01.10年05月06日 ツルマサキ 下から見上げた枝の張り具合ですが、大きいのだと3m位張り出して伸びている。




02.08年11月13日 ツルマサキ 幼木の丈45cm、匍匐枝を出して群生。




03.10年07月12日 ツルマサキ 大木の樹皮は黒く縦に裂け、裂けたところが薄茶色。気根を出して登る。




04.10年04月06日 ツルマサキ 幼木。葉は対生。




05.10年05月06日 ツルマサキ 葉身は長さ2〜6cm、幅1.5〜3cmの楕円形または長楕円形。ふちには浅い鋸歯がある。葉身は楕円形または長楕円形,葉縁は浅い鈍鋸歯がある。革質で表面には光沢がある,裏面は淡緑色で側脈は目立たない。




06.10年06月22日 ツルマサキ 葉腋から集散花序を出し、黄緑色の花を7〜15個開く。




07.10年06月22日 ツルマサキ C=花弁、萼片、B=雄しべとも4個。A=雌しべは1個。径6ミリの緑白色の花が咲く。




08.10年06月22日 ツルマサキ D=萼4個で花柄は長い。




09.10年08月16日 ツルマサキ まだ若い果実。




10.10年11月06日 ツルマサキ 果実は径5〜8ミリの球形で熟して裂けると橙赤色の仮種皮に包まれた種子が出る。




11.11年11月23日 ツルマサキ 写真上、種子は長さ6mmで白色で卵形。写真下、種子を縦に切断した断面。




12.11年11月23日 ツルマサキ 葉痕ですが維管束1個。




13.11年11月23日 ツルマサキ 冬芽。芽鱗は多数。側芽は対生する。先が尖る。




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