能代市風の松原植物調査


ツルニチニチソウ(蔓日々草) (キョウチクトウ科)常緑多年草。


観賞用に栽培されたものがしばしば逸出し、人家付近で野生化している。
強健で乾燥にも強い。茎は横走して節から発根して広がり、長さ2mほどになる。

葉は卵形で全縁、緑色で光沢があり、裏面と縁に毛がある。短い柄があって対生する。
長さは3〜4cmの長楕円形。蔓に密生して垂れ下がる。

対生する葉の一方の腋に直径4cmほどの5深裂した青紫色の花をつける。
花の中心には五角形の溝のような部分があって、中を見ると細かい毛がたくさん生える。

果実は長さ3〜4.5p、熟すと裂開する。種子は長さ約10o。

花期4〜7月。ヨーロッパ原産。



01.08年11月15日 ツルニチニチソウ 風の松原内では日当たりの悪い至る所で群生している。




02.08年11月15日 ツルニチニチソウ 伸び始めは立ち上がる。上から見ると輪生のように見える。




03.08年11月15日 ツルニチニチソウ 採取した資料。茎の伸び始めは立ち上がるがやがて匍匐し、地面についたいた部分からは発根して増殖する。葉は対生。




04.08年11月15日 ツルニチニチソウ ツルは緑色で無毛。




05.08年11月15日 ツルニチニチソウ 葉はこのように2枚ずつ対生につく。




06.10年05月06日 左2枚の葉の表裏がツルニチニチソウの葉。葉は卵形〜長楕円形〜倒心形。根に近い葉は大きい。葉の表裏無毛。縁は全縁。基部は円形〜切形。葉先尖る。柄は短い。右2枚がヒメツルニチニチソウの葉の表裏。ヒメツルニチニチソウの葉が小さい。




07.09年04月22日 ツルニチニチソウ 花は葉腋から出て咲く。




08.09年04月22日 ツルニチニチソウ 葉腋ら出る筒状花。




09.10年04月27日 ツルニチニチソウ 5弁に分かれた花の中心には五角形の付属体があり、その内部に微細な毛が密生している。




10.10年04月27日 ツルニチニチソウ 萼に毛がある。




11.10年04月27日 ツルニチニチソウ 花の断面。A=雄しべ5個。B=雌しべ1個。C=花柱。D=子房。




12. 10年05月09日 ツルニチニチソウ 花の大きさの比較。左側がツルニチニチソウで右側がヒメツルニチニチソウの花です。あきらかにツルニチニチソウが大きい。



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