能代市風の松原植物調査


ツルタデ(蔓蓼) (タデ科)1年草。


茎は細く蔓になって他物に巻き付き長さ70〜180cm。

葉は長さ3〜7ccm、幅1.5〜4cm、先は細く尖り、基部は矢じり形から心臓形。
サヤ状托葉はごく短い。

花はまばらで短い穂を作るか、又は葉腋に数個束生。
5花被があって一般に淡紅色。
花被は果時まで残存し、そのうちの3個は特に大きくなって背面にひれ(翼)が発達し長さ5〜7mm、基部は急に狭くなって糸状の柄に流れる。柄は長さ5〜8mm。

果実は(そう果)は長さ2.7mmでやや鋭い3稜があり、黒色で光沢がある。

花期6〜10月。ユーラシア原産、一部在来種の考えも。

参考:オオツルイタドリはよく似ているが果時において花被が基部に向い段々狭く、楔形になるので区別できる。オオツルイタドリとは、翼状になった外花被片が赤くならないのが違いである。



01.14年09月28日 ツルタデ 生育姿。右の赤線のように蔓が伸びている。




02.14年09月27日 ツルタデ 蔓は四角になっている。稜に棘がある。




03.14年09月27日 ツルタデ 葉は互生。




04.14年09月27日 ツルタデ 葉の形。




05.14年09月27日 ツルタデ 葉の変異。写真下は葉身45mm幅27mm程のやや大きい葉の表裏。




06.14年09月27日 ツルタデ 葉表無毛。




08.14年09月27日 ツルタデ 葉先鋭頭。




09.14年09月27日 ツルタデ 葉の基部は矢じり形。




10.14年09月27日 ツルタデ 葉裏無毛。




11.14年09月27日 ツルタデ 柄の長さ5〜20mmで無毛。




12.14年09月27日 ツルタデ 花はまばらで短い穂を作るか、又は葉腋に数個束生。




13.14年09月27日 ツルタデ 雌花。




14.14年09月27日 ツルタデ 5花被があって一般に淡紅色。花被は果時まで残存し、そのうちの3個は特に大きくなって背面にひれ(翼)が発達し長さ5〜7mm、基部は急に狭くなって糸状の柄に流れる。柄は長さ5〜8mm。.




15.14年10月30日 ツルタデ 茶色に熟した果実。




16.15年04月18日 ツルタデ 果実を保存していたものを記録。果実は3稜形。倒卵形で基部は次第に細くなって柄に続く。下写真はA−A′の断面です。翼部の断面はλ形。




17.14年09月27日 ツルタデ 過日は光沢があり3稜形で長さ3mm。




18.15年04月18日 ツルタデ 上写真は、種子は黒色で光沢があり、3稜形で長さ10mm。下写真は種子の断面。



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