能代市風の松原植物調査


ドクダミ  (ドクダミ科)多年草。


木陰の湿地に生え悪臭がある。

地下茎は長く這って白い。茎は高さ20〜50cmで、一般に黒紫色を帯びる。

葉は尖ったハート形(心形)で葉柄の基部には大きな托葉が癒着している。
葉は対生。

花は花被を欠き、雌しべ1と雄しべ3個からなり多数集まって穂状の花序となる。
花序の下には4枚の白い総苞片があってまるで花弁(偽花の一つ)のように見える。
子房(3心皮よりなるが室は別れていない)は1室。

果実はほぼ球形で、裂けて微細な種子を吐く。

花期は6月〜7月。本州〜沖縄。



01.09年06月26日 ドクダミ 花が開き始め。




02.10年06月25日 ドクダミ 採取した個体。枝分かれした箇所に托葉(矢印)がある。




03.11年07月22日 ドクダミ 地下茎は長く這って群生する。




04.10年06月25日 ドクダミ 茎の上部は緑色で無毛。




05.11年07月22日 ドクダミ 茎の断面は楕円形に見え稜がある。茎の断面ですが稜があります。




06.10年06月25日 ドクダミ 葉の縁は紫色をしている。




07.10年06月25日 ドクダミ 下側につく葉が小さく、上側につく葉が大きい。葉は心形。先が尖り、全体に紫帯びた緑色。




08.10年06月25日 ドクダミ 葉の表側表面は無毛。




09.10年06月25日 ドクダミ 葉の基部は心形形。




10.10年06月25日 ドクダミ 葉の縁は紫色になっている。




11.10年06月25日 ドクダミ 葉の先は尖る。




12.10年06月25日 ドクダミ 葉の裏側は無毛。脈が浮きでていない。




13.10年06月25日 ドクダミ 葉柄は無毛で長い。葉柄の縁は赤紫色を帯びることが多い。




14.10年06月25日 ドクダミ 葉柄の基部に托葉がある。托葉は合わさって新しい茎を包む。




15.09年06月24日 ドクダミ 白い4枚の花弁に見えるのは,総苞片。ひとつひとつの小花に花弁がない代わりに,総苞片がある。花穂の下部から咲き上がっていることが分かる。淡い黄色に見えるのは雄しべであり、雄しべは1個の小花に普通は3本。雌しべは1本で柱頭は3〜4本に裂開し、反り返っている。




16.10年06月25日 ドクダミ 4個の総苞片を裏から記録。




17.11年07月22日 ドクダミ 八重のドクダミの花は風の松原内で初めて見ました。




18.11年07月22日 ドクダミ 果穂の雄花。矢印は一個の花に矢印、雄しべが3本。





19.11年07月22日 ドクダミ 果穂の横の断面。小花の子房の中に白い種子が入っている。子房は3心皮ですが、室はまだはっきり別れていない。A=1個の雌しべに花柱3個。B=子房。C=将来の種子。




20.11年07月22日 ドクダミ 果穂の縦の断面。雌花の柱頭、雄花の葯が解る。




21.11年07月22日 ドクダミ 果穂の縦の断面拡大写真です。白く見えるのが将来種子になる。




22.11年07月22日 ドクダミ B=雄しべは1個の小花に普通は3本。A=雌しべは1本で柱頭は3〜4本に裂開し、反り返える。C=子房。



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