能代市風の松原植物調査


トキワハゼ(常磐はぜ) (ゴマノハグサ科)1年草。


人里近くで、どこにでも普通に見られる。

ムラサキサギゴケに似ているが、横に這う茎を出さない。

茎は根本に集まり、葉の間から少数の枝を出し高さ6から20cmになる。茎には毛がある。

根本の葉は大きく対生し、上部のものは小さくなって互生する。
葉は狭卵形で長さ(柄をふくむ)2〜6cm、幅8〜15mm、先は円く、浅い鋸歯がある。
茎の上部では小さい。

茎の先に小さな花を総状花序に疎らにつける。花冠は淡紅紫色の唇形で、長さ1cmほど。
小さな上唇は紫色をしており、3裂する大きな下唇は薄く紫色をおびた白色で、中央は隆起し黄色と赤褐色の斑紋がある。
花の上唇の割れ目は目立たない。雄しべ4個、萼は5裂し、5〜12mmの花柄がある。

果実は長さ3ミリほど。

花期は4〜11月。日本全土。



01.11年07月02日 トキワハゼ 風の松原内でもほんの一部に生育しているだけです。地べたに這っている。




02.11年07月02日 トキワハゼ  採取した個体は、根もとから数本の茎が出て直立し高さ5-25cm。茎には毛があり、匍匐枝は出さない。




03.11年07月02日 トキワハゼ 根張りは強い。




04.11年07月02日 トキワハゼ 茎には僅かですが毛がある。断面は角張った楕円形。




05.11年07月02日 トキワハゼ  根本の葉は大きく対生し、上部のものは小さくなって互生する。葉は狭卵形で長さ(柄をふくむ)2〜6cm、幅8〜15mm。.




06.11年07月02日 トキワハゼ 葉は卵形〜狭卵形。縁にには鈍い鋸歯があり、先は円く、柄は短い。




07.11年07月02日 トキワハゼ 根もとから数本の花茎が出て、先に紅紫色の唇形花を数個咲かせる。




08.11年07月02日 トキワハゼ 小さな上唇は紫色をしており、3裂する大きな下唇は薄く紫色をおびた白色で、中央は隆起し黄色と赤褐色の斑紋があります。花の上唇の割れ目は目立ちません。花冠は長さ1cm。




09.11年07月02日 トキワハゼ 雌しべ花柱白色で無毛。柱頭カップ状に見える?。




10.11年07月02日 トキワハゼ 雄しべ4個。花糸白色で無毛。(写真のバックが悪い。)




11.11年07月02日 トキワハゼ 萼片5個で毛がある。




12.11年07月02日 トキワハゼ 花柄に棍棒状の腺毛ある。




13.14年07月14日 トキワハゼ 果実。下写真は果実を縦に切断したもので種子が見える。




14.14年07月14日 トキワハゼ 種子は長さ05mm幅0.2mm程度の固体。



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