能代市風の松原植物調査



ドウダンツツジ
(満天星躑躅・灯台躑躅) (ツツジ科) 落葉低木。


山地の主として蛇紋岩地帯に自生する。高さは1〜2m。

樹皮は灰色で、不規則に裂けて剥がれ、落ちた後は灰緑色になる。
若枝は赤褐色細くて無毛。

頂芽は長さ4〜7mmの卵形。赤褐色の芽鱗が10個位ある。側芽は発達しない。

葉は枝先に輪生状に互生し、長さ2〜4cm幅1〜1.5cmの長卵形、広披針形、狭卵形などで形は変化が多い。
先は短く尖り基部は楔形。縁には微細な鋸歯がある。
表面は主脈状に細毛があるほかは無毛。
裏面は主脈の下部の両側に軟毛が生える。葉柄は長さ2〜8mmで無毛。

花は葉の展開前又は葉の展開と同時に開花する。
花は白色で、枝先に1〜5個が散形状につき下向きに咲く。
花冠は長さ7〜8mmの卵状の壺形で、浅く5列し、裂片は反り返る。
雄しべ10個で葯の先には芒状の突起が2個ある。果実は刮ハ。長さ8mmほどの狭長楕円形で上向きにつく。無毛。7〜10月に熟す。

花期4〜5月。本州(静岡・愛知・岐阜・紀伊半島・)、四国(高知・徳島)、九州(鹿児島県)。



01.11年05月14日 ドウダンツツジ 植樹されたものです。




02.11年05月15日 ドウダンツツヅ 若い木の樹皮。灰褐色で滑らか。




03.11年05月15日 ドウダンツツヅ 葉は上向きにつけ互生。




04.11年05月15日 ドウダンツツヅ 葉の表側脈状に毛がある。




05.11年05月15日 ドウダンツツヅ 葉先は尖る。




06.11年05月15日 ドウダンツツヅ 細鋸歯がある部分は葉の半分より上側にある。




07.11年05月15日 ドウダンツツヅ 葉の基部は楔形。葉柄は短く、赤褐色で毛がある。




08.11年05月15日 ドウダンツツヅ 葉の裏側無毛。つやがある。葉の基部に毛がある。記録漏れ。




09.11年05月15日 ドウダンツツヅ 壺型の花を下向きに散房状につける。




10.11年05月15日 ドウダンツツヅ 下側から見た花。




11.11年05月15日 ドウダンツツヅ 1個の花序の長さ10mm。花弁5個で先が反り返る。




12.11年05月15日 ドウダンツツヅ 雌しべ柱頭は緑色。




13.11年05月15日 ドウダンツツヅ 花柄は白く長く無毛。




14.11年05月15日 ドウダンツツヅ 花の縦断面。A=雌しべ1個花柱白色無毛。柱頭緑色。B=子房緑色。C=雄しべ10個で葯に2本の角がある。D=花糸白色無毛。E=花柄短かく無毛。F=花弁5個で先が反り返る。




15.11年05月15日 ドウダンツツヅ 雄しべ長さ4〜5mm。A=葯からから2本芒状の突起。B=葯。C=花糸下部に毛細かい毛がある。




16.11年05月15日 ドウダンツツヅ 萼片5個。緑色の星形部分。




17.12年01月20日 ドウダンツツジ 刮ハは長さ10mm。この中に種子が入る。




18.12年01月20日 ドウダンツツジ 種子長さ4mmで、茶色で、細長く、内側に巻き込むようになっている。




19.12年01月20日 ドウダンツツジ 種子を縦に切断したもので、中はスポンジのように見える。




20.12年01月20日 ドウダンツツジ 頂芽は卵形で長さ6mm。黄褐色〜赤褐色で芽鱗はウロコ状に重なり芽鱗約10個で無毛。




21.16年02月21日 ドウダンツツジ 葉痕は三角形で維管束1個。



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