能代市風の松原植物調査


トウゲシバ
(峠芝) (ヒカゲノカズラ科)常緑シダ。


山林中に生息。特徴はスギの幼苗に似る。

地上生の常緑草本で茎は基部が地表近くを斜上して何か又状分岐しそのまま直立し上部でも1〜3回又状に分岐する。
高さ7〜20cm大きいもので30cmになるときもあり、頂端近くに芽体を生ずる。

葉は倒披針形〜長楕円状披針形、下部は短い葉柄となり、縁に不整な鋭鋸歯がある。
葉は淡黄緑色〜深緑色でやや光沢があり紙質から薄い革質で、開出又は僅かに反曲し、裏面の中肋は少し隆起しており、大きさは変異が大きく、変種の指標となっている。

胞子嚢穂というまとまりはなく胞子嚢は栄養葉よりやや小型。
胞子嚢は腎臓形で無柄で黄白色で葉腋に単生し外からもよく見える。
胞子表面には粗いコブ状突起がつく。
茎の上部に無性芽を生じて、これが後に落ちて新植物となる。

胞子期7〜9月。北海道から琉球。



01.13年04月11日 トウゲシバ このように群生しています。




02.13年04月11日 トウゲシバ 高さは10〜20cm位。




03.13年04月22日 トウゲシバ 引き抜いてみたトウゲシバ。枝分かれが2から又2本に別れていく。風の松原内にある個体はなかなか真っ直ぐに伸びなくて、下では地べたを這いそれから斜上して伸び真っ直ぐ伸びているように見えますが上部で又曲がっている。




04.13年04月22日 トウゲシバ 根は意外と広く伸びており根張りは相当なものです。




05.13年04月22日 トウゲシバ 枝分かれは必ず2股に別れる。.




06.13年04月22日 トウゲシバ 茎の下部は地べたを這いそこから又根を張りだしている。





07.13年04月22日 トウゲシバ 上から見た写真ですが葉は輪生状に見えます。




08.13年04月22日 トウゲシバ 上部の葉。




09.13年04月22日 トウゲシバ 葉は互生で輪状につく。マツの松葉のような感じで葉が出ています。




10.13年04月22日 トウゲシバ 茎の断面です。葉が輪生状にでる。




11.13年04月22日 トウゲシバ 葉の表裏ですが、葉の形は長楕円形です。1個体の中でも葉の巾が2〜4mmと巾がありここではトウゲシバで統一します。




12.13年04月22日 トウゲシバ 葉の長さは16mmです。




13.13年04月22日 トウゲシバ 葉の幅が2mmしかない個体。これがホソバトウゲシバでしょうか?。




14.13年04月22日 トウゲシバ 葉の幅が4mmある個体。オニトウゲシバでしょうか?。個体差があって判別しにくい。




15.13年04月22日 トウゲシバ 葉の表側ですが無毛です。この脈状の上にある白い気候帯がある。




16.13年04月22日 トウゲシバ 葉の先は尖る。




17.13年04月22日 トウゲシバ 葉の縁に不揃いな鋸歯がある。




18.13年04月22日 トウゲシバ 葉の基部はくさび形で柄に流れる。




19.13年04月22日 トウゲシバ 葉の裏側は無毛。




20.13年04月22日 トウゲシバ 葉の断面ですが上が表側です。厚い。下が裏側でやはり無毛です。




21.13年04月22日 トウゲシバ 茎を切断した記録。枝の分岐したヶ所。胞子嚢が葉腋につく。




22.13年05月21日 トウゲシバ 写真下は胞子嚢が割れ胞子を飛ばした後。




23.13年04月22日 トウゲシバ まだ若い無性芽。




24.13年04月22日 トウゲシバ 写真A=若い無性芽を真上から記録。写真B=横から。




梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物調査目録には記録されておりません。「ト inserted by FC2 system