能代市風の松原植物調査


トラノオシダ(虎の尾羊歯)(チャセンシダ科)常緑性。


人里から山地までやや乾燥した路傍、林縁で見られる。

根茎は短く斜上。

葉柄は表面(向軸側)が緑色で溝があり、裏面(背軸側)が紫褐色、基部に披針形、格子状の暗褐色〜黒色の鱗片がつく。

葉はやや2形で、胞子嚢群をつける葉は長く、立ちあがり、胞子嚢群をつけない葉は短く、地表近くに生じる。
葉身は披針形の単羽状〜2回羽状複葉、光沢のない黄緑色の草質で。
下部の羽片は短く耳状になる。

胞子嚢群は長楕円形で中肋寄りに斜めにつく。

北海道〜九州。




01.12年04月17日 トラノオシダ このようにクロマツの表皮に食い込んで生育。




02.12年04月17日 トラノオシダ 写真上、採取した資料は10cm四方に伸びている。写真下は裏返しの記録。根は非常に細く結構広く張りだしている。根は引き抜く事はできず、クロマツの表皮を剥いで取り出しました。




03.12年04月17日 トラノオシダ 根茎があり約5ミリ〜10ミリ位ある。




04.12年08月11日 トラノオシダ 葉柄裏面は赤褐色。断面は凹型。




05.12年04月17日 トラノオシダ  羽片は、奇数羽状複葉。




06.12年08月11日 トラノオシダ 2回羽状複葉で20cm前後の長さ。




07.12年04月17日 トラノオシダ 小葉は互生し、葉柄はは弧を描き、葉柄の表面に浅い溝がある。矢印。




08.12年04月17日 シダ? 写真上、葉の表側は無毛で鋸歯があり、葉脈は葉の縁まで伸びる。葉脈が表側に浮きでる。葉柄は短く無毛。写真下は裏面無毛。




09.12年08月11日 トラノオシダ 胞子嚢群は中助寄りにつく。.




10.12年08月11日 トラノオシダ 胞子嚢群は長楕円形。胞子嚢はツブの集まりのように見える。




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