能代市風の松原植物調査


トダシバ(戸田芝) (イネ科)多年草。


日当りのよい草原や畑地の周辺、田のあぜなどに生育し、群生する。

根茎は長く、地中を横にはう。

茎は細いが堅く直立・叢生。茎の高さ80〜120cm。

葉は長さ20〜35cm、幅5〜10mm。表面に寝た毛があり、通常紫褐色を帯びる。
葉舌は高さ0.2mmと短く、縁に長い毛が並ぶ。
葉鞘は節間より短く、上向きの毛がある。

花序は円錐形で長さ10〜40cm。
花序の枝は下方では半輪生、上方では単生又は双生し、さらに短い小枝を分けて多くの小穂をつける。
小穂も小枝も枝に圧着して1本の総のように見えることが多い。
小穂は披針形で2小花からなり紫褐色、長さ3.5〜4mm、枝に接着し、短枝上に双生または単生する。苞穎は広披針形、長さ3〜3.5mm、第4穎は無芒まれに短芒。

果実は暗灰色・平滑、光沢があり長さ1.8〜2mm。

花期は8〜9月。北海道西南部〜九州。




01.13年10月17日  トダシバ このように円形に小さい群落をつくって生育しています。風の松原内ではここだけです。




02.13年10月17日  トダシバ 風の松原内では相当に陽当たりのよいところに生育しています。茎はこのように直立しており、花序は円錐形。




03.13年10月17日  トダシバ 葉は斜上につき折れることなく、互生。




04.13年10月17日  トダシバ 1本を採取してみましたが丈は1.2mあり、直立。




05.13年10月17日  トダシバ 葉は1本の茎に5〜6枚つきます。互生です。葉質はやや厚く表側多少ざらつく。裏側はざらつきがなく、葉の長さ40cm未満で巾11mm未満であった。




06.13年10月17日  トダシバ 根は非常に強く根茎で伸びて増える。




07.13年10月17日  トダシバ 茎は直立し、無毛。




08.13年10月17日  トダシバ 茎に葉鞘が巻いており、その縁に毛が密生している。




09.13年10月17日  トダシバ 茎の断面ですが稜があるように見えますがこれが葉鞘です。茎は円形。




10.13年10月17日  トダシバ 葉の表は多少ざらつき無毛。脈状のざらつきの基になる突起物があるように見える。




11.13年10月17日  トダシバ 葉の縁ですが下向きに棘状のものと、散生的に長毛が見られる。




12.13年10月17日 イ トダシバ 葉の裏側ですがざらつきはなく無毛。




13.13年10月17日  トダシバ 葉鞘口部は完筒型で葉鞘の縁に毛が密生。




14.13年10月17日  トダシバ 葉鞘口部を上から記録したものですが、葉耳に毛があります。




15.13年10月17日  トダシバ 葉鞘口部を無理矢理開いてみましたが葉舌0.2mm程。無理に開くと割れる。




16.13年10月17日  トダシバ 茎頂にこのように円錐花序をつけます。紫色の雌しべが出ている。




17.13年08月22日  トダシバ 1個の小花は長さ5mm程度。雌しべと雄しべが見える。




18.13年08月22日  トダシバ 。

 



19.13年10月17日  トダシバ 小花ですが4mm。




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