能代市風の松原植物調査


ツタ(蔦)(別命ナツヅタ) (ブドウ科)落葉つる性木本。


山野の林内や林縁に生える。樹皮は黒褐色。冬芽は長さ1〜2mmの円錐形。芽鱗は褐色で3〜5個。葉痕はほぼ円形。

節から先端が吸盤になった巻きひげをのばし、樹冠や岩盤をよじ登る。
本年枝は赤褐色〜黄褐色で無毛。丸い皮目が多数ある。短枝が発達する。

葉は2形あり、花のつく短枝の葉は大きく、長い葉柄がある。葉身は長さ幅とも5〜15cmの広卵形で、上部は3裂し、裂片の先は鋭く尖り、縁には先が芒になるまばらな鋸歯がある。
基部は深いハート形。質はやや厚く、ほぼ無毛。葉柄は長さ約15cm。
花のつかない長枝の葉は小さく、葉柄も短い。切れ込みのないものから1〜3裂するもの、3小葉のものが混じる。

短枝から長さ3〜6cmの集散花序を出し、黄緑色の小さな花を多数つける。花は直径2〜3mm。花弁と雄しべは5個。

果実は液果。直径5〜7mmの球形で、秋には藍黒色に熟す。表面には白い粉がつく。種子は長さ4〜5mmの倒卵形。

花期は6〜7月。北海道〜九州。



01.11年11月11日 ツタ 全景 紅葉が始まっている。




02.10年07月04日 ツタ 樹皮は,縦に割れ,ごつごつとした感じ。




03.10年07月04日 ツタ 気根が沢山出る。




05.10年07月01日 ツタ 吸盤。




06.10年07月01日 ツタ 葉は広卵形。タイプは,いろいろあり,切れ込みのないものから,3裂するもの,三小葉のものまである。写真は3裂したもの。質はやや厚い。柄の長さ15p。




07.10年07月01日 ツタ 葉の表側無毛。




08. 10年07月01日 ツタ 葉の基部は心形。




09.10年07月01日 ツタ 先は尖る。




10.10年07月01日 ツタ 鋸歯あり。




11.10年07月01日 ツタ 葉の裏側無毛で脈が浮きでる。




13.10年07月01日 ツタ 葉柄は長く15cm程。柄は無毛。




14.09年07月06日 ツタ 沢山の花芽。




15.09年07月23日 ツタ 花弁と雄しべは5個。ちょっとでも触ると花がポロポロ落ちる。絡みついて著しく繁茂している花弁が雨のように落ちてくる。




16.08年11月15日 ツタ 今頃の時期になると葉がポロポロ落ちてくる




17.11年12月09日 ナツヅタ 果実。道路に落ちていた。食べたら最初は甘くヤマブドウと間違えた位ですが、果実の付き方が違うのとあとで刺すような辛さがきました。




18.11年12月09日 ナツヅタ 果実の中に1個〜4個の種子が入る。3稜形。




19.11年12月09日 ナツヅタ 種子を縦に半分に切断。




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