能代市風の松原植物調査

ヤブヘビイチゴ（藪蛇苺）　（バラ科）多年草。

やぶや林縁などに多い。
茎は走出枝（ランナー）となって地を這い、節から根を出して増える。
ヘビイチゴより全体に大型で、葉は濃緑色。小葉は長さ3〜4cm。
葉腋から長い柄を出して先に黄色の花をつける。
花は直径約2cm。雄しべ20個、雌しべ多数で花の中心に密集。
果実は直径2〜2.5cm。果床は濃紅色で光沢がある。
そう果にはしわがなく、光沢がある。
類似種のヘビイチゴは、葉や果実が小さく、葉が黄緑色、小葉が広卵形で先が丸い。
花期は4〜6月。
日本全土。


０１．０９年０５月０１日　ヤブヘビイチゴ　日当たりのよい、道路端に生育。

０２．１０年０６月１７日　ヤブヘビイチゴ　採取した固体。地面を這って、走出枝から枝を伸ばし増える。

０３．１０年０６月１７日　ヤブヘビイチゴ　根張りは強く、根本基部から茎が沢山出ている。

０４．１０年０６月１７日　ヤブヘビイチゴ　葉は互生。

０５．１０年０６月１７日　ヤブヘビイチゴ　葉は３小葉からなる。葉は濃緑色。葉の裏表。

０６．１０年０６月１７日　ヤブヘビイチゴ　葉の表無毛。

０７．１０年０６月１７日　ヤブヘビイチゴ　葉先居城に尖る。

０８．１０年０６月１７日　ヤブヘビイチゴ　不揃いな鋸歯がある。

０９．１０年０６月１７日　ヤブヘビイチゴ　写真上、頂小葉基部は楔形。写真下、側小葉の基部は耳形。

１０．１０年０６月１７日　ヤブヘビイチゴ　葉裏脈状に毛がある。

１１．１０年０６月１７日　ヤブヘビイチゴ　葉柄は長く托葉があります。Ａ=托葉。Ｂ＝葉柄に毛がある。

１２．０９年０６月０５日　ヤブヘビイチゴ　葉腋から長い柄を出して先に黄色の花をつける。

１３．０９年０６月０５日　ヤブヘビイチゴ　花弁は5枚、萼片、副萼片ともに5枚である。副萼片が花弁よりも長い。花は直径約2cm。

１４．１０年０６月１７日　ヤブヘビイチゴ　花の裏側の写真ですですが、Ａ＝萼片は三角状の内萼片。Ｂ＝葉状の外萼片（副萼片）が5個ずつ重なってつく。

１５．１０年０６月１７日　ヤブヘビイチゴ　果実は直径2〜2.5cm。

１６．０８年１０月０２日　ヤブヘビイチゴ　ヘビイチゴに比べつやがある。実は偽果と呼ばれ、肥大した花托である。偽果は直径約2cm、無毛で光沢がある。ヘビイチゴと違い、痩果（表面の粒状のところ）の表面には小突起はない。