ヤエムグラ(八重葎) (アカネ科)1〜越年草。
人里近くのやぶや荒れ地にごくふつうに生える。
茎はやややわらかく、4稜があり、稜の上に並んだ下向きの刺で他物に絡んで、長さ60?90cmになる。
葉は6?8個が輪生しているように見え、長さ1?3cm、幅1.5?4mmの広線形または狭倒披針形で、先端は刺状にとがり、縁と裏面の主脈には逆向きの刺がある。
本来の葉は2個で、ほかは托葉の変化したもの。
茎の先や葉腋から花序をだし、小さな黄緑色の花をつける。花冠は4裂し、4個の雄しべがある。
果実は2分果からなり、直径約2mm。表面にはカギ状の毛があって、衣服などにくっつく。
花期は5?6月。
日本全土。
01.11年05月19日 ヤエムグラ 日当たりのよいところで大群生。
02.11年05月19日 ヤエムグラ 採取した固体ですが丈40〜60cm。下部の茎は地面に這い匍匐し、地面に付いた部分からは発根して生育。根張りはなし。葉はこのように段々になって生長していきます。
03.11年05月19日 ヤエムグラ 茎の稜には下向きの棘がある。茎に稜がある。
04.11年05月19日 ヤエムグラ 葉は6?8個が輪生している。茎から枝分かれして生育する固体もある。
05.11年05月19日 ヤエムグラ 8枚の葉がついた個体。葉の枚数は、最初は4枚しかない。春になると次第に茎が伸び上がって節と節の間が広がり、葉の枚数は5〜6枚と増え、やがて8枚の輪生となる。葉は6〜8枚あるように見えるが、実際は葉が2枚で残りは托葉が大きくなったもので、偽輪生と言う。
06.11年05月19日 ヤエムグラ 下から上に向かってつく葉。下は標準的な葉の表裏。葉の径は5cmほどで8枚つくのが多い。
07.11年05月19日 ヤエムグラ 長さ1?3cm、幅1.5?4mmの広線形または狭倒披針形で、先端は刺状にとがり、縁と裏面の主脈には逆向きの刺がある。本来の葉は2個で、ほかは托葉の変化したもの。
08.11年05月19日 ヤエムグラ 葉の表側、葉縁や表面には逆棘が密生する。裏の葉脈には逆棘が密生する。
09.11年05月19日 ヤエムグラ 葉の縁は無鋸歯ですが、個人的には緩い波状の鋸歯がある。縁に逆棘がある。
10.11年05月19日 ヤエムグラ 先端は刺状にとがる。
11.11年05月19日 ヤエムグラ 基部は流れるように狭まり茎につく。楔形。
12.11年05月19日 ヤエムグラ 葉腋や枝先から花序を出し、小さな淡い黄緑色の花をつけるが目立たない。花柄は長いようです。
13.11年05月19日 ヤエムグラ 花は合弁花で直径1〜2mm。花冠は4裂し、雌しべは1個で、花柱は短く2裂し、柱頭は白い。雄しべは4個で、葯は裂開前は茶褐色で、裂開後は黄色。
14.11年06月02日 ヤエムグラ の果実。
15.11年06月02日 ヤエムグラ 果実は2分果からなり,子房の表面に曲がった刺毛がある。下は熟した果実。
16.15年07月26日 ヤエムグラ 果皮を取り除いた種子は径3mm程で、円形から3稜形までの形がある。